そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ブッシュを隠すロムニー

2012-09-06 | 政治と金

アメリカ大統領選挙がいよいよ始まった感がある。アメリカ大統領選挙は、お祭り騒ぎのようなものであるが、結果が世界の情勢に及ぼす影響は小さくない。
共和党はロムニーを候補に立てた。ところが元大統領の、戦争責任者のブッシュの存在はひた隠す。応Photo援演説もなければ、政策評価も何もない。

無意味な戦争を引き起こした責任者として、アメリカ国民は認知しているのであろう。選挙前に登場しては困るのである。ロムニーを候補者に決めた、共和党大会にブッシュ親子は映像で登場したに過ぎない。

翻って、民主党は未だに人気がある、クリントン元大統領を応援演説に招いた。民主党大会が最も盛り上がった場面になった。Photo_2

ブッシュを排除したロムニーと、クリントンにメイン演説を依頼したオバマの動きはこの選挙を象徴している。

クリントンは、ブッシュが招いたアメリカの不況や雇用不安を、オバマは懸命にやってこの程度まで回復させた。道半ばである。共和党に戻すのかとオバマを支援する。

ロムニーはレーガン信奉の、典型的な新自由主義者である。規制の緩和による雇用の拡大と、小さな政府の実現である。ブッシュは戦争という社会資本投資によって、景気の動向を見えなくしていた。が、戦争勝利が見えなかったことや、長引いて社会不安を引き起こした。

今日のアメリカの雇用不安や景気低迷は、明らかにブッシュの戦争によるものである。ロムニーがブッシュを隠す理由はそこにある。

それが民主党の付け目である。今回の大統領選挙はこの頃珍しいほど、路線対決を見せている。そう見ると結構面白いが、オバマが”チェンジ”を唱えて、いまだにチェンジしていないように、空手形になることもアメリカ国民は知ってお祭り騒ぎの選挙をやるのであろう。

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