そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

全ては立ち話から始まった

2012-09-18 | 中国

取り返しのつかない、反日デモが中国で繰り返されている。反政府に向かうまでは政府は容認するであろうが、ことの始まりPhoto_2は野田の外交音痴に起因するものである。

中国は礼節を重んずる国である。少なくとも建前は昔から変わらない。逆に表現すると、メンツを潰されるのを最も嫌うのである。

APECで中国とも韓国とも会談ができなかった野田であるが、ようやく9日に、胡錦濤に立ち話をさせてもらった。僅か15分ほどである。

ここで胡錦濤は、尖閣の国有化に激しく抗議した。外交に無頓着で”俺はブレない”と信じ込んでいる野田は、2日後閣議決定をした。この時点で、先送りしていれば、胡錦濤は顔を立もらったと思うであろう。

ことの良し悪しではない。中国とはこうしたことが極めて重要な国なのである。政権交代後、小沢一郎が数百人の議員を連れて胡錦濤参りをした。

胡錦濤は、ほとんどすべての議員とニッコリ握手して、写真を撮らせて小沢の顔を立てたのである。数百人相手1時間以上かかっている。小沢は、宮内庁官僚をねじ伏せ、天皇に習近平を会わせ、返礼とした。こうした外交が、中国はお好みなのである。

小沢を追いだした民主党に、今となってはそうした中国とのツテも今はない。領土問題は存在しないという原則を、繰り返し主張するしかないのである。

胡錦濤を激怒させた結果、日本帝国主義が国土を略奪したと、官制の報道を繰り返し、若者を煽った。言論統制下で放たれた若者たち(90后)は、いいように暴れる。

野田は胡錦涛のシグナルを見落とし、対応を誤ったた。おそらく今後のことを考えると、数兆円の被害を国家に与えたことになる。ブレないことと融通が効かないこととは異なる。国益が大好きなこの男は、それを失ったのである。

今からでも遅くはない、中国首脳のメンツが立つ方法、建前を貫ける人的交渉をするべきである。

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