吐くように嘘をつく安倍晋三には見飽きているが、内閣支持率は一向に下がる気配がない。国民は真実を見たくないのである。「原発の放射性物質はコントロール下にある」という嘘が典型である。「辺野古の珊瑚は移設してある」と埋め立てにゴーを出したが、実際は数万ある株のうち7株程度を研究用に移設しただけである。誰にでもわかる嘘であるが、メディアをはじめとして、これらは心地よい嘘であるのか、正面から批判はない。
腹心の友加計孝太郎が、長年の悲願の獣医学部の建設を知らなかったとは恐れ入った。文科省で必要ないといわれ、内閣府下の特区で審議させた張本人、責任者である。周辺が忖度してくれたが、関係者は誰もが知る嘘である。「私たち夫婦が関係していたら国会議員も辞めます」言った森友学園に関しては深くかかわっていたことがすっかりわかってきている。しかし、安倍晋三は辞めることなどない。
そもそもTPP参入反対の公約はあっさり反古にし、原発はいつの間にかベースロード電源などと言葉を変えて再稼働する。
安倍の経済政策などは、データーそのものに疑義がある。政策評価の高いデーターを恣意的に引用する。何時まで経っても2%のデフレが達成できない8年も経過しているのにである。安保関連法(戦争法)も虚言や起こり得ないこと根拠にしている。
これ等の集大成といえるのが、桜を見る会である。虚偽が明らかにならないように公文書を廃棄する。公文書を隠ぺいするし、調査もしない。誰が見ても明らかな事実を否定する。
国権の最高の場所で虚偽が横行する。為政者たちには心地良いのであろうか、真実に虚言が勝る。虚偽が未来を作ってゆく。異様な国家に安倍晋三は変えてしまった。