そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

9条こそが21世紀の紛争解決の指針となる

2020-01-17 | 平和憲法

安倍晋三首相は昨日(16日)、自民党本部で国会議員や地方議員らを対象にした憲法に関する講座であいさつし、「憲法は時代遅れ、その最たるものが9条」と安倍晋三は言ってのけた。かつては醜い憲法であると切って捨てた。
自民党のコバンザメ状態の公明党の山口那津男代表は、同日の記者会見で安倍晋三が「私自身の手で成し遂げたい」と繰り返したことに触れ、「総理大臣に改憲の権限はない」と反発し「憲法のどこに、総理大臣が発議したり、採決したりということが書いてあるのか。発議権は国会にしかない」と語気を強めた。

9条の条文をよく読むと、言葉使いこそ古臭いが戦争の本質をしっかり見極めたものといえる。とりわけ21世紀には国家間の宣戦布告による戦争が起きる可能性は極めて低い。そうした中での9条の理念は極めて意味深いものがある、「武力による威嚇又は武力の行使」を自らが先んじて禁止する意味は大きい。何時まで経っても、人理は自分を侵す「悪党」を探し続ける。お互いが正義を掲げて、「悪党」を退治にっかるが、相手国も同じであることに気が付かない。
21世紀は漫然と科学が人々を幸せにする、平和の世紀と信じていた。ところが20世紀以上に戦闘と紛争の恐怖の世紀になっている。国益や愛国心あるいは神への忠誠を盾にすることで、自らを正義の側に置く。9条はそれを、「武力の行使を解決手段にしない」と戒めている。
70年以上経過していはいるが、日本国憲の平和理念こそが21世紀の紛争の歯止めの指針になるのである。決して古くはなってはいない。
コメント (3)
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