「桜を見る会」の招待者名簿などの違法な管理をめぐって内閣府の歴代人事課長5人が厳重注意処分を受けた。中央官庁で働く官僚たちの間で波紋が広がっている。安倍晋三が公的行事に自分の後援会関係者ら取り巻き多数招いたことが問題視されているのにも関わらず、上司の政治家に忖度して、公文書を早々に廃棄した。そしてそれらに関する資料もデーターも痕跡すらないと言い続けた。官僚が忖度したおかげである。これまでは森友学園でも加計学園問題でも、忖度した官僚は出世してきた経過がある。これでは官僚は行き場をなくした形になった。「トカゲのしっぽ切り」として官僚が処罰され、政治家は誰一人として責任を取っていないからである。官僚はたまったものでない。
菅官坊長官に至っては、「公文書管理法に基づいてしっかりと対応していくことが極めて大事であり、そういう意味で現場の責任者に、そうした対応、厳重注意をさせていただいた。」と述べ、自身の責任についての質問には言及しなかった。犯罪行為を認めているが、上司は無関係というのである。まるで無関係な発言といえる。せっかく忖度して、そんなものありませんと言い通した官僚は哀れである。