そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ漫才コンビのようだ

2008-04-09 | 政治と金

自民党の福田康夫と民主党の小沢一郎の、党首討論があった。ほんの数ヶ月前に、一日に何度も会談して、大連合を模索した二人である。密室で何を話していたかは、結局は分からずじまいだったが、公衆の面前ではまるで漫才コンビのような討論だった。

温厚を装う福田康夫が、気難しげな小沢一郎に逆ギレしたようである。日銀総裁の人選では、小沢個人から了解をとっていたが、党として裏切られてことが頭にあったようである。

Photo田康夫が、「民主党の決定はのろいし、誰が判断しているのか分からないし、人事権の乱用だ」と、食ってかかった。決定がのろいのは、日本の政党はどこでも同じだ。人事権は、与党にあることで、野党に文句を言うのはお門違いである。

ところで、民主党は誰が決めるのかよく分からないと言うのは、小沢一郎を民主党が招いて党首にした時から始まっている。今回も、党内の多数の反対を、小沢が押し切って副総裁の不同意を決めた。

福田の逆ギレで、小沢はニタニタ笑いながら受けていた。この二人のやり取りは、漫才コンビのようだった。片方が突っ込むと、受ける方がぼけるといった具合である。もっとも本当漫才コンビは、ボケとツッコミは決まっているが、この二人は肝心の受ける時には、どちらもボケ役になる。

政府は変な人事を提案していないので認めろ。→大蔵官僚の既得権があるのはおかしい。与党は暫定税率の一般財源化を決めたのか。→了解を得ている。このやり取りは、それぞれの党に反対意見がくすぶっている。

テロ特措法も日銀人事もなぜ否決したのか。先の参院選挙の結果の行動だ。政府は理解していない。これは、双方とも子供だましの論議だ。

この二人のやり取りには、どこか裏があるように思えてならない。決定的に突っ込むことがない。受けてもらえるような質問しかやらない。見ようによっては、助け船の出しあいのような討論に思えてならなかった。

結局年金や後期高齢者医療やガソリンが安くなって混乱する現実については、ほとんど交わされる意見はなかった。何のための党首討論か分からない。

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ブッシュにとって最悪の時を迎えつつあるようだ

2008-04-08 | イスラエル

イラクでは、ブッシュが大量の増派を行ったにもかかわらず、最悪の状態になっているようだ。小さな戦闘で、多くの市民が亡くなってはいたが、3月25日の南部の港バスラで起きたことは、アメリカにとって思わぬ結末になった。

Time_is_running_out_for_al_malikiマリキ首相が陣頭指揮を行い。政府軍がマハディ軍の殲滅にかかったが、6日間で停戦するこ とになった。激しい戦いで、死者は400名を超したといわれている。

イラク人口の60%を占めるシーア派は、選挙で26_op_mahmoud_revolution01_4 勝利する下地はあったが、そもそもシーア派には3つの流れがあった。ダ ーワ党とイラク・イスラム最高評議会とサドル派である。マリキ首相はダーワ党の党首でもある。

サドル派の民兵集団が、マハディ軍である。伝統的家系である反米強硬派のサドル師の一括で、マハディ軍は戦闘を休止していた。3月にも停戦延長を出したばかりだる。ここを、マリキは襲ったのである。

Alsadrsmileの、シーア派内部抗争と思える戦闘を停止させたのが、シーア派国家のイランである。先の3派がイランに要請したようである。ブッシュが盛んに、「悪の枢軸」「テロ国家」と名指している、イランがここで功 をなしたのである。

中東の国家は、単純にお金と石油利権だけで動くものではない。中東は、ブッシュの思惑とは裏腹に動いている。今回のバスラの戦闘はその典型である。Musharraf_unlawfully_interfered_wit

ブッシュが、対テロ戦争と位置づけていた、アフガニスタン、イラク、イラン、パキスタンそれに北朝鮮と、それぞれがブッシュにとって悲惨な状況、最悪の事態になっている。カイザルもマリキもムシャラクもどれもアメリカが後押しする連中の居場所がなくなりつつある。

Crime_and_corruption_in_iraq思いのままにしようとした北朝鮮は、6者協議を無視した行動に出て、核査察を真剣抜ける気がない。金正日はブッシュの期限切れを待っているかのように、アメリカの甘い手に乗る仕草を見せながらも、ミサイル発射武器輸出と意気盛んである。

ブッシュは自分の仕掛けた戦争のすべてで敗北し、何一つ解決することなく退くことになりそうである。ロシアと中国の台頭には何も手を打てず看過するだけで、後年最悪の大統領と名指しされそうである。

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結構な騒ぎになってくれた

2008-04-07 | 民主主義

本ブログの3月31日に、ドキュメンタリー映画「靖国(YASUKUNI)」について書いた。http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20080331

その結びで、日本はこうしたことに無頓着になっている、マスコミでは取り上げられないようなことを書いたが、結構な騒ぎになってくれてひと安心している。新聞などでも取り上げるようになった。先日は、サンデープロジェクトもトップに取り上げた。

右翼の街宣車による恐怖に、一般の映画館は恐れおののき上映を撤退していた。しかし、目ざ200pxyasukuni2とくこの話題性に目をつけた映画館などが、上映に踏み切るようである。北海道でも、上映を宣言する映画館も出てきた。

それにしても、これほどの騒ぎになって一番困っているのは、稲田朋美議員ではないだろうか。このいい加減な議員は、当初の発言を修正し始めている。この、北陸出身の議員は、純然たる復古的国粋主義者である。

「靖国」と聞いて、更に監督が中国人と知って、大騒ぎしたのだろう。試写会を要求するくらいだから、当然内容も確認していないようだ。先の、サンデープロジェクトでは出席を要請されても、断ったようである。

言論弾圧、表現の自由を阻害するものではないとしながらも、右翼をバックにした威圧行為を喚起する言動は、彼女のその後の修正発言とは裏腹に、翼賛会的行動であることには間違いがない。

この映画は、解説や映画を見た人の話などによると、ナレーションがほとんどないようである。8月15日に起きる異常な参拝などの騒ぎを映し、その後「靖国刀」を、黙々と作る刀匠の姿を淡々と流しているだけのようである。

見ようによっては、右の人とも左の人も不満を抱く内容であると、加藤紘一氏は解説していた。稲田議員が、先入観で大騒ぎをして偏向的な内容によるためと問題視したのはなんだったのだろう。

いずれにせよ、この映画が話題性を振りまいたことは歓迎すべきである。忘れ易い日本人は、格好の話題であろう。

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水がなくなる

2008-04-05 | 政治と金

かつて日本人は、安全と水をただ(無料)だと思っていると思っていると、皮肉られていた。それほどこの国は、安全でおいしい水が豊富であった。勾配の多きな河川は浄化能力があり、「水に流す」などいう言葉も生まれるほどの国であった。

ところが、山野を切り開き、人口を都会に集中させて田舎を疲弊させ、すでに水はきれいなままで供給されなくなった。田舎は別である。当地のようなところは、水道から直接水を飲むことができる。

Syuku水は、あらゆる食糧生産の源である。我が国は、海外から大量の食糧を輸入する政策を選択している。食糧を輸入することは、間接的に水をも輸入することになる。特に、家畜用の穀物を輸入するとなると、さらにそれを家畜に食べさすことになる。

こうした内容から試算すると、豚肉1キログラム生産するためには5.9トン、牛肉1キログラム 生産するためには水が20.7トン、もの水が必要になる。このうち輸入穀物をめぐって使用されている水が、ほぼ60%程度になる。結果的に、ビフテキを200グラム食べると、3トンほどの輸入された水をも消費することになる。

世界各国では、水不足や水の汚染が始まっていkる。21世紀に最初に不足するのは、エネルギーでもなく食料でもなく水であるとされている。国連は2025年には、世界の半分が水不足01になると警告している。

地球に起きている異変は「温暖化」という、極めて単純な言葉で語れることが多いが、本質は 異常気象である。干ばつや水害などによって、食料生産が大きく損なわれる。異常気象は、氷河がなくなることよりも、食料を安定生産できなくなることの方が、人類にとって深刻な問題となる。

今世紀に当然起きる、人口問題、食糧問題、気象に限らず環境問題それらのすべては、農村を疲弊させる政策を選択してきた日本は、何一つとして有効な方策を提言できない状態である。地球の隅々から、大量の食糧を輸入しながらも、廃棄する量が異常に多いこの国は、政府ならずとも国民全般が異常とも思える。

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なぜ米兵は脱走したのか

2008-04-03 | 政治と金

神奈川県横須賀市でタクシー運転手が殺害され、車内にあったカードから脱走米兵の関与が疑われていた。金は取らなかったようだし、カードを落とすなどとん馬な兵隊である。

アメリカは、脱走したことで探していたようである。拘束しても、米兵はアメリカがまず取り調べ る、基本的に治外法権の内にいる。日米地位協定は、凶悪犯には仕方なく譲歩し、身柄を引き渡した。

この男、国籍はナイジェリアである。アメリカは、イラク戦争以来国内の不法滞在者を含め、多くPhotoの外人に志願させている。お金だけでなく、市民権を与えるなど甘い扱いによって、頭数を集める 。苦学生などにも特典を与えている。

帰国後、いろいろこ国に注文をつけたり告発されたりするより、危険を顧みず戦闘してくれる彼らの方がよっぽどましである。中南米出身者が圧倒的に多い。

この男は、脱走して一月以上も経っている。何をしていたのか。それよりなぜ脱走したのか、アメリカ側からは何の説明もない。

それにしてもなぜこう多くの駐留米兵は事件を起こすのであろうか? ここでは少し前に、買い55物帰りの主婦を撲殺した事件があったし、沖縄では小さな事件は日常的に起きている。米兵の頭の中には、日本を傘下にいしている優越感があるために起きることだと思われる。

こうしたことを受けて、日米地位協定の改定案を、民主党、社民党、国民新党が政府に提出した。

今回の、タクシー運転手刺殺事件は、多くのアメリカの抱える問題を日本で吐き出した感がる。それにしても、脱走の原因を知りたいものである。

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阿倍ボン恥ずかしくないのか

2008-04-02 | 安倍晋三

Photo今日の政局の混乱は、阿倍晋三の政権投げ出しに始まっているといえる。与野党の問題ではなく、この男の無責任極まりない、およそ政治家としての使命の本質を投げ出したことに、今日 の混乱の原因がある。

ところがこの男、おめおめと「クールアース50懇話会」なる団体をを立ち上げ、自分が座長に居座ったのである。お国へ戻ったりと、今年にあるだろう総選挙の準備も、体調が戻りましたと怠りなくやっている。

昨年度の、視聴者による重大事件のトップにこの男の「政権投げ出し」が、かなりのところで上位を占めていた。国民を裏切った行為は、体調の問題で埋め合わせできる性質ものではない。

およそ現実離れした憲法問題を前面に出して参議院選挙に惨敗し、責任論をごまかしきれずPhoto_169にズレた時期に内閣改造をして、国会で所信表明演説を行い質問すら受けることなく投げ出し、一月以上自民党の総裁選びに国会を空転させた、正真正銘の天下の無責任男である。

本来なら、頭を丸めて隠遁するべきところである。正常な神経を持ち合わせていれば、人前にも恥ずかしくて出られるわけない。政治家としての本質を、自ら否定したのである。

おめおめと、選挙民の前に顔出す鉄面皮を再度、国民は当選させるのだろうか?国民はそれほど馬鹿なのだろうか?それほど、この国は無神経に、無責任になってしまったのであろうか?

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分裂するかイラク

2008-04-01 | イラク

イラクは大きく三通りの勢力からなっている。サダム・フセインの属していたスンニー派と、イラクIraq_nhk_3 で最も多数を占めるシーははほぼ同じ民族である。スンニー派は、フセイン政権を支えていた。多くはバース党としてフセイン政権の中枢にいた。

多数党のシーア派は長年抑圧を受けていた。北部には、多くの国家にまたがるIraq_nhk_5山岳民族のクルド族である。クルド族は、他国にいる同族を抱え込んでいる。特に、クルドの独自性を認めないトルコと微妙な関係にある。

クルド族の地域は、イラクの石油のほとんどを産出するところである。フセインが、クルド族を毒 ガスで民族浄化を図ったのは知られるところである。

NHKとBBCとABCが調査したアンケートは、この三つの勢力の意識を鮮明に語っている。クルIraq_nhk_1 ド族は、分裂国家を望んでいる。マリキ政権をシーア派は信用しているが、他の二つは全く信用Iraq_nhk_6 していない。スンニー派は今後一年でよくなると思っているが、他の二つはそうは思っていない。

今の生活が良くなったとしているのは、クルド族である。直面する最大の課題は、治安Iraq_nhk 、経済、生活と均等に不安を抱いている。

この国の制圧方法をアメリカは誤ったのである。フセイン政権の実務的部分を担っていたシーア派を追放したり、軍隊を解体したことで武器が散逸し、内部抗争の激化を促す結果になったことである。

要するにブッシュは、強大な武器をもってすればどうにでもなると、過信していたのである。無知で更に誤った政策で、イラクから400万人以上の人が脱出している。このままでは、この国は分裂は避けることができないと言わざるを得ない。すべては、ブッシュの責任である。

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羅臼港

春誓い羅臼港