唐詩三百首1(平凡社東洋文庫)
李白「子夜歌」を読む。その三「秋歌」の3、4行目。
「吹不尽」に立ち止まる。いつまでも吹いてくる風――ではなく、どこまでもどこまでも、遠く遠く吹いていく風、長い風が目に浮かぶ。
その長さが「玉関」を呼び起こす。
目加田誠は3行目を「やまず吹きくる秋の風」と訳しているが、かなり物足りない。
秋の風は遠く遠くから立ち止まらずに私のもとまで吹いてくる、という感じではないかと思う。
李白「子夜歌」を読む。その三「秋歌」の3、4行目。
秋風吹不尽
総是玉関情
「吹不尽」に立ち止まる。いつまでも吹いてくる風――ではなく、どこまでもどこまでも、遠く遠く吹いていく風、長い風が目に浮かぶ。
その長さが「玉関」を呼び起こす。
目加田誠は3行目を「やまず吹きくる秋の風」と訳しているが、かなり物足りない。
秋の風は遠く遠くから立ち止まらずに私のもとまで吹いてくる、という感じではないかと思う。