詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

オリンピックは中止すべきだった(24)

2021-08-14 09:28:15 | 考える日記

オリンピックは中止すべきだった(24)

 私は、自宅のパソコンが完全にダウンし、つかいものにならない。書かずにはいられないことがあって、きょうもキンコーズまでやってきた。そして、書いている。
 8月14日の読売新聞(西部版・14版)。
↓↓↓↓
全国感染2万人超す/重症者も最多1478人
7月29日に国内の新規感染者が1万人を上回って以来、わずか15日間で2倍に達した。
↑↑↑↑
 東京オリンピック開催時(開幕式)のときは何人だったのか。よくわからないが、開催中に1万人を超え、さらに影響がつづいて2万人を超えた。ここ数日は大雨で「人流」が減っているかもしれないが、避難所が蜜になっているかもしれない。どう影響するかわからないが、8月末には(2週間後には)4万人を超すかもしれない。
 オリンピックのあった東京周辺(関東)で感染者が急増しているのも、オリンピックが原因である。自宅でテレビ観戦しても、その感動を友人・知人とあって話せば、それは「自宅観戦」の意味はない。人は感動を語るものなのだ。「人流」を引き起こしたのだ。
 菅は
↓↓↓↓
在宅患者への酸素投与が必要な新田場合に利用できる「酸素ステーション」を、自治体と連携して整備することなどを指示した。
↑↑↑↑
 「酸素ステーション」はないよりはましだろうが、そんなものより、早く病棟を建設しろ。病院に入院させ、そこで治療を受けさせる。これが感染症の基本ではないのか。中国は1年半も前にそれをやっている。「手本」があるのに、なぜ、それを見習わないのか。
 オリンピックにもどって。
 マラソンのあった北海道は454人。昨日の480人よりは減っているが高い水準のままだ。かならず増え続ける。
 また読売新聞は、五輪で来日した女性が「ラムダ株(俗にペルー株、という)」に感染していた、と伝えている。問題は、ここ。
↓↓↓↓
女性はペルーに滞在歴があり、開幕前の先月20日、羽田空港に到着した際の検査で感染が判明していた。
↑↑↑↑
 先月20日に判明していたのなら、なぜ先月20日に発表しなかったのか。ジャーナリストなら、この「隠蔽工作」を追及すべきだろう。当初からラムダ株はどうなっているのかということが方々で語られていた。一節には、デルタ株よりも感染力が強いともいう。デルタ株を追うようにラムダ株が広がれば、感染はさらに拡大する。
 いま公表されている感染者にラムダ株陽性はいないのか。いるけれども「五輪関係者」の場合と同様、隠蔽しているのか。
 どの「数字」も「正確」とは感じられない。隠蔽工作、隠蔽処理がおこなわれていると考えるべきだろう。
 それは「海上保安学校/学生41人感染/10人は宴会参加」という記事についても言える。この記事は、とても「おもしろい」。大筋は見出し通りなのだが、(番号はわたしがつけた)
↓↓↓↓
①7月22-24日に4件の宴会が開かれ、感染した10人を含む計24人が参加したという。
②同校は7月29日から夏休みに入り、帰省先で相次いで学生の感染が判明した。
↑↑↑↑
 簡単に考えると、宴会は22、23、24日の3日間で4回(4件)開かれた。なかには重複して参加した学生もいるかもしれないが、単純に考えれば、24人が4班に別れて宴会を開いた。つまり、一回あたり6人。そんなに大規模な宴会ではない。それでも感染が拡大した。全寮制なので「濃厚接触者」が多かったということだ。しかも、宴会の参加者の感染が10人で、そこから感染したと思われる人数が31人。1人が3人に感染を広げている。強烈な感染力である。ふつうに言われている「1・X 倍」ではない。
 しかも。
 その判明が、学校(京都府舞鶴市)でわかったのではなく、「帰省先」で判明している。これは、感染が「帰省」によってさらに地方に拡大することを意味するだろう。1人から3人に感染する力を持った、その株がデルタ株なのか、ラムダ株なのか、古い株なのか書かれていないが、ぜひ、それを報道してほしいと思う。ジャーナリストならば、発表されたことを「正確に」そのまま再現するのではなく、発表されなかったこと(隠されていること)に目を向けて、それを暴き出してほしい。
 感染力が、こんなに強いのだとしたら、「酸素ステーション」というその場しのぎの対策ではなく、絶対に、隔離病棟が必要だ。
 さらに、というか、ちょっと逆戻りすることになるのだが。宴会は
↓↓↓↓
③遠泳訓練の打ち上げ名目
↑↑↑↑
 という。五輪の参加者は「打ち上げ名目」の宴会(集まり)を、一切開いていないのか。これから、たとえば「金メダルを祝う会」のようなものは一切開かれないのか。そんなことはないと思うなあ。カナダ選手団だったか、帰国の機内で騒いで問題になったことがあるが、帰国した外国選手が「祝賀会」を開かないとは限らない。大会が終わった後まで、帰国してまで、「ルールブック」を厳守するとは思えない。厳しい制限があればあるほど、解放されたときは無軌道になる。
 五輪の影響は、これから出てくる。海上保安学校の7月22-24日の宴会も、いまごろになって、やっと「全体像」の一部が見えてきた。

 東京オリンピックは中止すべきだった。パラリンピックは中止すべきだ。五輪を強行開催した管の責任は徹底追及されないといけない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする