オリンピックは中止すべきだった(25)
きょうもキンコーズから。
8月15日の読売新聞(西部版・14版)。豪雨のため、コロナ感染のニュースは少なく、短い。「全国感染 連日2万人超」という見出し。しかし、
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東京都は5094人で、過去最多を更新した前日の5773人を下回ったが、過去2番目の多さだった。
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東京は700人近く減っている。700人というと、いまでこそ感覚がマヒして驚かないが、当初は感染が二桁になった、100人を超えたと大騒ぎしていた。700人も減るなら、それは「大改善」であるはずなのに、そんな感じがしない。そういう報道もしていない。逆に「過去2番目の多さ」を強調している。これはつまり、感染が全国に拡大しているということである。実際、東京で700人減っても、それくらいの減り方では全国での拡大のスピードをおさえきれないのだ。
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神奈川(2356人)、埼玉(1800人)、千葉(1272人)の各県や大阪府(1828人)、沖縄県(752人)など、12府県で過去最高となった。
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首都圏の増え方は激しい。前日と比べてみると
神奈川 2356-2281=75
埼玉 1800-1696=104
千葉 1272-1089=183
つまり、75+104+183=362。東京で700人減っても、周辺で、その半分以上が増えている。これに
大阪 1828-1561=267
を加えると、362+267=629。
あっと言う間に、700人減が消えそうである。
さらに、これは新聞には書いてないのだが、たまたま降雨関連でNHKのニュースを見ていたらPCR検査の実態をリポートしていた。東京ではPCR検査の「予約」があっと言う間に埋まり、希望者全員の検査ができていないという。5094人は、あくまで検査を受けられた人のうちの陽性者である。隠れた陽性者が、もっといると考えるべきだろう。
それは福岡についても言える。
福岡は、きのうは890人。きのうの951人から比べると61人減っているが、これには豪雨が関係しているだろう。とても検査を受けにいく状況ではないのだ。私はリハビリの必要があってプールにいったが、5レーンに2人。貸し切り状態だった。豪雨がおわり、後片付けなども終われば、陽性者はどうかわるだろうか。豪雨で「人流」が減り、感染者が減るのか、避難所での「蜜」が影響し、増えるのか。豪雨のために検査を受けられなかった人(検査に行くことを控えた人)のことを考えると、増えるだろう、と私は考える。
一方。
マラソンのあった札幌では479人と、きのうの454人より増えている。(マラソンのあった日は310人)。
そして、パラリンピック関係では、三重県で事前合宿しているイギリスのスタッフが1人感染している。12日の入国検査では陰性、13日陽性疑い、14日感染確認と報じている。どこで感染したかは不明だが、不明ということは、それだけ「市中感染」の恐れが強いということである。「濃厚接触者」から感染したと考えられ、こんどは、その1人かの「濃厚接触者」から陽性者が出る恐れがある。
高校野球でも、東北学院選手の1人の陽性が確認されている。この選手は「宿舎の個室」で待機するということだが、高校野球の「宿舎」は基本的に「個室」ではないだろう。だからこそ「個室で待機させる」という措置がとられるわけだが、個室が基本ではない宿舎では感染が拡大する恐れが強い、と私は思う。高校野球は、雨で順延がつづいている。どうしても「蜜」がつづく。
高校野球も中止すべきだ。東京五輪は中止すべきだったし、パラリンピックは中止すべきだ。コロナ対策を最優先にすべきである。