詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

オリンピックは中止すべきだった(26)

2021-08-17 11:21:10 | 考える日記

 きょうもキンコーズから。
 8月17日の読売新聞(西部版・14版)。一面の見出し。
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緊急事態 7府県追加へ/福岡など 期限9月12日
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 見出しにはないが「まん延防止等重点措置」は10件が追加される。これで、「緊急事態」は13都府県、「まん延防止等重点措置」は16道県である。あわせると、29都道府県。何の措置もとられない県よりも多くなった。(追加措置は20日から実施。)
 そして、この一面のメーン見出しにつづいて、こんな見出しがある。
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首相 9月解散 難しく/自民総裁選9月29日軸
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 菅はコロナ対策よりも、衆院選、総裁選のことだけを考えている。菅にべったりの読売新聞は、管の心配だけをしている。こんなことも書いている。
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首相の選挙戦略は、新型コロナ対策に全力をあげて感染者を減少させたうえで、東京パラリンピックが9月5日に閉幕した後、速やかに解散に踏み切ることが柱だった。
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 管の「構想」は書いているが、実績には目をつぶっている。コロナ対策、東京オリンピックについて、どんな対策をとったか。「外へ出るな」と呼びかけ、「安心安全」と言い続けただけである。ただ、総裁選、衆院選のことしか考えていなかった。その結果が、いまの状況を生み出しているのに、それを批判せず、ただ管の「構想」を追認する形で紹介している。
 なんという、ばかばかしさ。
 パラリンピックは
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パラ 無観客決定 学校観戦は実施
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 一度決定したら、現実に起きていることを無視して方針を変えない。呆れるばかりである。
 五輪を振り返ってみて、いまもまだ「感動」を持続している国民がいったい何人いるのだろうか。日本選手が優勝すれば、そしてそれをテレビであれ、なんであれ、見れば一瞬は昂奮する。それこそ「元気をもらった」と思うかもしれない。しかし、そんなものがいつまでつづくのか。感動は一瞬、コロナの恐怖はつづいている。瞬間と持続の問題を抜きにして、何かを語っても、それは現実の半分も語ったことにはならない。
 二面には、こんなニュース。
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アストラ製 6都府県配布/コロナワクチン 接種23日スタート
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 こんなことがニュースになるのは、ワクチン接種が進んでいない証拠である。オリンピックにかまけているから、こういうことになる。「感動」の一瞬を見せつけることで、コロナ対策の遅れ(持続的問題)を隠蔽し続けたのである。
 さらに
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ファイザー製「3回目分確保」河野氏
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 実質は、3回目を接種するのに必要な量の調達について「合意ができている」というに過ぎないし、これを読んで「やっぱり3回目の接種も必要なのか(さらに4回目も必要なのではないか)」と思う人が出てくるだろう。私は、そう思っている。何が「3回目分確保」だ。なぜ、今年でコロナを収束させることができないのか、と怒りたい。
 中国を見習って、1年半前に病院を建設し、PCR検査を全国的に実施するなど、対策をとらなかったせいなのではないのか。オリンピックを開いて、浮かれているからではないのか。
 失策を棚に上げておいて、「アストラ製配布」だの「3回目分確保」だの、まるで「先手」の対策をとっているようなふりをしている。

 ほかにもいろいろ。
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宮崎商5人陽性/夏の甲子園
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 甲子園関係では、東北学院高の選手1人も陽性。
 感染者が今年よりも少ない昨年さえ中止したのに、感染者が増えている今年大会を開く必然性はないだろう。
 高校野球も中止すべきである。

 全国の状況。総数こそ1万4854人と2万人を下回ったが、大雨などの影響で検査自体ができないのだろう。検査が可能な「重症者」は1603人と、4日連続で最多を更新している。減っているかに見える東京都の場合でも
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月曜としては最多の2962人の感染が判明。(略)重症者は前日より17人増の268人で、7日連続で最多を更新した。
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 状況は改善していない。
 神奈川2584人、千葉1609人、埼玉1301人。神奈川、千葉は、これまでで最多。東京から感染が拡散していることは明瞭である。

 何度でも書く。
 東京オリンピックは中止すべきだった。パラリンピックは中止すべきだ。コロナ対策をほうりだして、政権にしがみついている菅を追放すべきである。

 

 

 

 

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