■분장 「扮装」 2017年 〇〇〇〇-
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2017年に公開されたインディーズ系映画。
主人公は、売れない舞台俳優。
その彼が、人気劇団のオーデションに合格し、ニューハーフ役の
主役に大抜擢される。
軽い気持ちで舞台に臨んだ彼だったが、役柄や演技を通じ、徐々に
性的少数者たちの苦悩に共感を感じるようになっていく。
△性的少数者を演じることになった主人公(映画より)
ところが、そんなある日、弟のアパートを訪ねた彼は、偶然、弟と
親友が繰り広げる男同士の情事を窓の外から目撃してしまい、大きな
衝撃を受ける。
親友からカミングアウトされたばかりの彼だったが、弟がゲイである
ことまでは全く知らずにいたのだった。
そして、2人の関係をどうしても認めることができなかった主人公は、
嫌悪感に駆られ2人に激しい暴行を加えてしまう。弟は、その時負った
怪我のせいで、目標にしていた舞踊コンクールに出場できなくなった。
演劇は大ヒットし、主人公は一躍、世間の注目を集める俳優となるが、
弟は、彼のことを「偽善者」と激しく罵(ののし)る。
△演劇のヒットとともに深まった主人公の苦悩(映画より)
映画は、深い自己矛盾に陥り、さらに弟の大切な未来まで奪って
しまった主人公が、公演最終日の舞台で手首を切って自殺する
演技で終わる。
ただし、手首からは本物の血が流れていたので、本当に自殺した
可能性もある。
はたして、彼は2人の関係を拒絶したまま自己嫌悪の中に死んで
行ったのか?はたまた、本物の血を流すくらいに厳しい自分
自身との闘い-演劇-を通じて、新しい自分にたどりついたのか?
そのことを見る者が自分自身に問え、とでも言わんばかりに、
映画は中途半端な結末のまま、静かな余韻を残して終わった。
(終わり)
唐突ながら、久しぶりのシャープペンネタである。
5月に受験したロシア語検定試験での苦い経験を機に、韓国語オタクと
ロシア語との甘い蜜月関係は、完全に終わりを告げた。
もはや、「ロシア語も勉強している自分」に酔っていられる時間は
過ぎ去ったのだ。
この先、本気で初級程度(ロ検などの客観的評価で)のロシア語を
習得したいと考えるのなら、たとえ気が進まなくても、文法の学習を
正面にすえるしかない。
そういうわけで「ヲタク」は、最近、ひまを見つけては、ロシア語の
名詞や形容詞(ともに男性・中性・女性・複数の別あり)の格変化
(6格の別あり)の書き取り学習に励んでいる。
はっきり言って、極めて陰気な作業である。
せめて、シャープペンくらいは、書いていて気持ちのいいものを
使わないとやってはいられない。
今日、ここに紹介するのは、一般の文房具店やコンビニでも200円台で
手に入るKOKUYOの鉛筆シャープTypeS(0.7㎜芯)。
△「ヲタク」愛用のKOKUYO鉛筆シャープTypeS(0.7㎜芯)
上級タイプのTypeMやTypeMxと比較しても、決してひけを取らない、
滑らかな書き心地を味あわせてくれる逸品である。
ロシア語であれ韓国語であれ、本気で書き取り学習したい人に、
お勧めの1本である。
(終わり)