福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画とゲイの父と

2019年07月05日 |  〇映画・映画音楽

보희와 녹양  「ポヒとノギャン」 2019年  〇〇〇--
(737)



2019年に公開されたインディーズ系の青春映画。

主人公は、思春期を生きる1人の男子中学生、ポヒ。

彼は、母親と離婚後、交通事故で死んだと聞かされていた父親が、
実は生きていることを知る。

父親に会いたい気持ちがふくらむ彼だったが、母親は彼の気持ちを
わかってくれない。

母親と大喧嘩した彼は家出し、父を探すことにした。

そして、同じ病院で生まれ、同じスイミングスクールにも通った
幼なじみの女子中学生、ノギャンや異母姉の同棲男らの助けを借り
ながら、父親探しを進める。

ついに探し当てた父親は映画監督をやっていて、主人公と同じ名
(ポヒ)の子どもが登場する映画まで作っていた。

父は、彼を忘れてはいなかったのだ。


△探し当てた父親はゲイだった(映画より)

しかし、彼が父親に会いに行った夜、彼は、路地裏で同年輩の
中年男と抱擁しあいキスする父親の姿を目撃してしまう。

彼は、父親に声をかけることもできず、逃げ出すようにその場を
後にした。

母親や異母姉は彼に隠していたが、父親はゲイだったのだ。


△漢江で泳ぐ主人公(映画より)

父親の自分に対する思いと父親の秘密を同時に知った彼は、ひとしきり
漢江で泳いだ後、帰宅する。

こうして彼の父親探しは終わり、母親と和解した彼は、一歩、大人に
近づいた。

なかなか見ごたえのある青春ドラマだった。



(終わり)