福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画と神父の破戒

2019年07月08日 |  〇映画・映画音楽

콘돌은 날아간다  「コンドルは飛んでいく」 2013年 〇〇〇--
(740)



2013年に公開されたインディーズ系の映画。標準語による
映画だが、物語の舞台やロケ地はプサン。

旅行代理店に勤める姉と2人で暮らす中学生の少女が、街の
カトリック教会に心の居場所を見出していた。少女の境遇を
知る主人公の神父も彼女に目をかけ、特別な愛情を注いでいた。

そんなある日、神父と約束した聖書の書き取り勉強のため、
少女は夜遅くまで教会に残り、神父の帰りを待った。

しかし、約束を失念していた神父は帰ってこず、少女は、
仕方なく教会を後にするのだが、その帰宅途中の夜道で、
暴漢に襲われ命を落としてしまう。


△ロケ地は釜山市南区の「大淵(テヨン)聖堂」<映画より>

痛ましい事件の後、自責の念に苛(さいな)まれる神父と、
深い喪失感に苦しむ少女の姉が、いつしか心を引かれ合う
ようになる。

そして、2人で少女の散骨を済ませた夜、ついに2人は、
お互いの肌のぬくもりを確かめ合うように男女の関係を
持ってしまう。


△神父の過激なベッドシーン<映画より>

その後まもなく、姉は神父の元を去るが、神父は、自らが
犯した破戒を告解(いわゆる懺悔)するため、南米のペルーまで
友人の韓国人神父を訪ねていく。

ペルーでは街の不良少年たちに襲われ、金品を奪われた上、
怪我まで負わされるなど、危険で困難な旅路が続く。


△ペルーで友人神父に告解を申し出る主人公の神父<映画より>

そして、やっとのことでアンデスの教会にたどり着き、
友人の神父に告解を申し出たところで映画は終わる。

焦点が分散してしまった感はあったが、そこそこ見ごたえの
ある映画であった。



(終わり)