この教会の内部です。
前回紹介したようにイエスの奇跡は22あるのですが、それらをどう考えるかはキリスト教を信ずる人たちの間にもいくつかの解釈があるようです。文字どおり信ずるという原理主義の立場の人たち。現代科学の立場から合理的に考え後世の作り話とする立場の人たち。その中間的な立場の人たち(NHK市民大学 歴史の中のイエス像 松永希久夫p23)。 中間的な立場もいろいろあるようですが、私には大貫隆氏の説が比較的理解しやすかったです。彼によれば「病気、悪霊憑き、さまざまの身体障害を対象とする」ものについては史実性を否定できないが、その他の奇跡話は「嘘の作り話」としています。詳しくは「イエスという経験」(p151~161)をお読みください。
荒井献氏、笠原芳光氏も同意見のようです(「イエスとはなにか」p33)。