30キロに及ぶ乗馬トレッキングを、ほとんど歩くことなく、4拍子の並足で鰍ッ続けて、4時間。(2回休憩あり)
マラソンの苦手な私にとって、これだけの長時間を駆け続けると言うことは驚異的なことです。
鞍の上にどっかり腰を下ろしていては、どんなに丈夫な人でも、お尻の皮はひとたまりもありません。
あぶみの上に立つくらいな気持ちで、腰を鞍の上で上下させ、馬のゆれに合わせていくのです。
馬と呼吸を合わせ、体を上下させながら、たずなで馬を誘導します。
馬の足元と、500メートルから1キロ先を見ながら、方向を間違いなく進めていく必要があります。
草原は、整備された馬場と違って、地リスやタルバカンなどの小動物の住居穴がいたるところに穴をあけています。
進みたい方向に、一直線で進めそうに思うのですが、地形をよく確認しながら、時には、迂回することも必要です。
そういうコース選択は、方向音痴の私にはできないのですが、足元と、500メートル先を交互に視野に入れながら、そして、せっかくのトレッキングですから、周りの景色も楽しみつつ、馬を進めます。
馬の足元ばかり、たずなの握り方ばかり、リズムの取り方ばかり、前方ばかりに気を取られていると、「ほら、リスが、」とか、「黄葉が、黄金色だ・・」との声鰍ッに、はっとして、一つのことにだけ気をとられている自分に気がつきます。
今日の馬は、ほんのちょっとの合図で、指示に従うとても相性の良い馬でした。
今日は、素直な馬に乗れたおかげで、私の操作方法は間違っていないことがわかり、苦手な前の馬との間隔を自在につめることも簡単にできました。
列から離れ別行動もとれることもわかり、ちょっと自信がつきました。
おかげで、いままでで最高の上機嫌トレッキングでした。
まだ、初心者の私は、つい最近まで、自分の水のボトルを持つだけでした。
馬の揺れに飛び跳ねないように持つ工夫をしています。
カメラも、はじめは、泣く泣く置いてきていたのですが、今は、水のボトルより軽いでしょと勝手に解釈し、ャPットに持って行くようになり、おかげでテレルジの美しい自然の移り変わりを、写真に残せるようになりました。
それ以外は、キャンディーのみです。
トレッキングから帰ったら、おかみさんの作るお昼ご飯をゲルで食べるのです。
今日のツツギー(生クリーム)は最高でした。