風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢青葉4月2回目

2016年04月22日 | 詩吟
しばらくぶりの、元の練習場でのお稽古でした。

到着して開口一番、「古巣にもどったみたい」とは、本当にそうでした。

今年いっぱいは、お店を開けているので、会場が取れなかったときは、お世話になるのです。

お店の一画の少し大きめのテーブルを囲んでの練習ですから、4~5人がせいぜいのこじんまりしたスペースです。

お互いの、距離が近くて、気持ちが伝わりやすく、ともすると、休憩時間をオーバーしておしゃべりすることも、そして、時間の制限がないのを良いことに、予定時間をはるかにオーバーして、私の満足のいくまで練習が続くこともありました。

彼女の、暖かいおもてなしの心は、いつまでも変わりません。
熱くなりやすい私の沸点をこの暖かい雰囲気で、緩和してくれていたのかなぁと、思います。

6年もの間、何の問題もなく練習が続けられたのは、この頑固なまでの包容力なのかなぁ。

会場は、その方のお世話になり、今年から、別の方が正式に幹事さんとして動き始め、交代で、教室の大事な仕事をになってもらっています。

タイミングの良い、変わり目でした。
これからは、事務能力を補って、あまりある力をお持ちの彼女に、頼ることになります。

どこまで行っても、おんぶにだっこで、詩吟一つしかできない私に、どうかご協力くださいねと、胸の中で、頭を下げました。


今日の参加者は、三段階の習熟度のメンバーが久しぶりに集まりました。
お互いの先輩に当たる人への、助言を聞いて、それぞれが胸に思いを至らせたのではないかと思いました。

直接、自分に向けられる言葉より、人に語られる言葉のほうが、穏やかにうけとれるようにみえますし、将来への指針ともなります。
層の厚いメンバーでの練習の大きな利点です。

そして、目覚ましい進歩をなさって、開眼なさった方への、惜しみない拍手は、胸にじんときました。

そして、その称賛を聞いたのちに、一番上の先輩が真ん中の後輩さんへ、とても上手になったとの言葉を控えめに語られたのが印象に残りました。

きっとその先輩の言葉は、胸に沁みたことでしょう。

今日の、テーマは、奇しくも私が一番大事にしている、25番と33番に話が至りました。

七 六 五 三半 三と降りて来る音は、丁寧に踏み外さない、そして、五の音の時は、ゆとりをもって、最後の三の音では確実に着地しましょう。

33番の七の音は、上目の音程で、空に飛んでいくかの如く解放した音を出し、六で、しっかりつかみましょう。
シンプルに、揺らないで、明るく、飛び立とうとする音をしっかりつかみましょう。


そして、何回も何回も挑戦した吟は、だんだんに自分に近くなって、言葉が自分のものになる。
先輩の吟詠は、もちろん上手だけれど、回数多く吟じられた吟詠は、未熟を超えた力を持っているのです。

喜びと称賛とともに、大きな学びがありました。

          それらののすべてにありがとう





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