写真だけ撮って記事にし忘れていたのですが、6月にイタリアに行った際に買ってきたものを紹介します。
地下鉄駅そばの広場にイタリア各地の物産の露店が出ていたのですが、サルデーニャ島のお店にこんなものが。
こんなに薄いということは、クレープみたいにゆるい生地を鉄板に垂らして焼くのかな?それとも麺棒で延ばすのかしら?などと漠然と思っていたのですが、実は・・・。
麺棒を使うことは使うのですが、なんと、もとはピタパンやチャパティのような、袋状になっているパンらしいのです。
円盤状に伸ばしたパン生地を高温でまず焼くと、上下が分かれて、バルーンのように膨らみます(冷めるとしぼむ)。
これを2枚の円盤にはがし、(4つに折ってから?)さらに乾燥焼きするのだとか。
パリッパリに乾燥しているので、サルデーニャの乾燥した気候では1年ももつとか。
軽く持ち運びにも便利なので、羊飼いが放牧に出かけるときに持っていったそうです。
パリパリのまま何かを塗ったり添えたりして食べるだけでなく、粉に砕いて小麦粉代わりにしたり、または水などでしんなり戻して使ったりもするようです。
沸かした塩水もしくはブロード(だし汁)にさっとくぐらせて戻したパーネ・カラサウ、トマトソース、おろしたペコリーノチーズを数回重ね、てっぺんにポーチドエッグをトッピングしたものはサルデーニャ島のバルバジア地方の名物で、「パーネ・フラッタウ」というそうです。
パーネ・カラサウがしなやかに戻って、ラザーニャのようになるのだとか。
日本には炊いたごはんを(ゆすいでから)干した、糒(干し飯)があるけれど、似たような位置づけかしら?
■参考情報
(1)パーネ・カラサウの製造工程(写真多数)
窯の中でぽんぽんに膨らんでいる様子にはびっくりです。
(2)パーネ・フラッタウの作り方
(3)すごいことに大抵のイタリア食材は日本でも(一般消費者でも)買えますが、勿論パーネ・カラサウもあります。
例えば こちら とか こちら。