ヌカキビ(糠黍)
<イネ科キビ属>
なんか・・このうなだれ方がいいなぁと思わせるのが不思議。
やや湿つた草地や林の縁などに多い1年草。
キビに姿が似て、小穂が小さくまばらにつくことから、
ヌカキビ(糠黍)と言う。
茎は下部で枝分かれし、直立して高さ30~120センチになる。
葉は薄くやわらかい。
花序は茎の上部に円錐状につき、長さ幅とも15~30センチほどになる。
花序の枝は細くよく枝を分け、先端に長さ2ミリほどの楕円形の小穂をつける。
オケラ(朮)
<キク科オケラ属>
オケラ(朮)の漢字は万葉時代のウケラがオケラに転じた。
葉が蓑、花が魚具の筌(うけ)に似ていることから。
軟毛をまとった若芽を昔の雨具であるウケラ(朮)にみたてたとか。
葉が物を受けるのによい、さじのような形をしているのでウケラの説もあるそうだ。
つい、樹木辞典を引いてしまう。低木のような感じだが、
野草辞典を引いて下さいね。日当たりのよい乾いた草地に生える多年草。
花を囲む苞葉が、魚の骨を並べたよう。葉は固く、縁に細かな刺状の鋸歯が
ある。若芽のうちは綿毛をかぶつていて柔らかく、食用にされるそうだ。
根は胃の薬とする他、昔はいぶして湿気やカビを防いだ。
万葉集の「悲しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出(づ)なゆめ」
がある。