れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ノササゲ(野大角豆)の実

2020-10-21 07:02:18 | 野の花日記

ノササゲ(野大角豆)
<マメ科ノササゲ属>
なんと言ってもこの紫色の鞘の色が、
ノササゲの魅力だ。残念ながらまだ割れてなかったので、
ブルーの種子が覗くのは見られなかったが、奇麗な紫に染まっているのに

出会えて、ラッキーだった。

つる性の多年草で茎は針金状に長く伸びる。
葉は3出複葉で互生する。

小葉は長卵形で質は薄く、裏面は白色を帯びる。
頂小葉は長さ3~15センチ、幅2~6センチある。

葉のわきから出る花序に、15~20ミリの淡黄色の蝶形の花をつける。
下は9月末に撮ったもの。

豆果は倒披針形で長さ2~5センチある。

上はまだ紫色に染まらないもの。


熟すと淡紫色になり、中に3~5個の種子がある。

以前に撮つた種子が現われた様子。

紫色の鞘に藍色の実が美しい

なかなか、この状態に出会える機会が少ないのが残念だ。

 

 

 

 

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ヤマハッカ(山薄荷)

2020-10-20 04:50:02 | 野の花日記

ヤマハッカ(山薄荷)
<シソ科ヤマハッカ属>
先日、ヤマハッカと思って野川でいい匂いを嗅いでいたので、
ヤマハッカと思い葉をちぎって食べたり嗅いだりしたら、
何も匂いがしない!あれれ・・・ってことは、
「ヤマハッカじゃないよねぇ・・」と思って調べてたら、
あれ???ヒキオコシかしら???とか悩んでいるのも
もったいないので、「教えてgoo」で教えてもらった。
ヤマハッカのくせにハツカの匂いがしない!のです。


「高尾山の植物」で調べたら『花期は9~10月、多年草で林の縁に咲く。
高さは40~100センチ。葉は広卵形で粗い鋸歯。花は青紫色。
上唇に濃い紫色の斑点。萼にはほぼ同大の5歯がある。』とあつた。

葉は卵形で葉柄の両側に翼がある。
枝先に長い花穂を出し、青紫色の小さな花を数個ずつ数段につける。
花冠は長さ7~10ミリ。

ヤマハッカ(山薄荷)は花びらや葉を摘んでもハツカの香りは全くなく、
殆ど香りもしない。
花の形は何となく奇妙で花の先がとがっている感じが顔に見えたりします。

じゃあ・・野川でヤマハツカと思ったものは本当のハツカだったのかしら?
下の2枚は野川でヤマハッカとばかり思っていたいい香りのハッカの匂いがしたもの。


薄荷の匂いがしました。
本当のハッカでしょうか??
☆ご存じの方、お教え願います。

コメント (2)
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ツルギキョウ(蔓桔梗)

2020-10-19 06:55:19 | 野の花日記

ツルギキョウ(蔓桔梗)
<キキョウ科ツルギキョウ属>
たぶん、超ラッキーだったような気がする。
珍しく1号路を歩いてきて、〇号路あたりで、出会えたツルギキョウ(蔓桔梗)。
図鑑ではまれに見られるつる性の多年草とある。
私もジイソブのツルニンジン(蔓人参)には数回出会ったことがあるが、
ツルギキョウは初めての出会いでした。
はじめは、ジイソブより小さいのでバアソブ?かと思っていました。
やっぱり、出会って嬉しい魅力的な花ですね。

根は多肉質で白色をしているそうだ。
葉は互生または対生し、狭卵形。
薄い膜質で粉つぽい白色を帯びている。

花は葉のわきにひとつずつつき、垂れさがる。
花冠は広い鐘形で、先端は5裂して反り返る。


葉腋に単生し、白色で内面は淡い紫色。

液果はこれからだが、球形。
どんな色になるのだろう。

今度、行くときには必ず球形の実に逢いたいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

ツルギキョウ

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シラネセンキュウ(白根川芎)とアサギマダラ(浅黄斑)

2020-10-18 07:04:03 | 野の花日記

シラネセンキュウ(白根川芎)
<セリ科シシウド属>
空に弾けた花火のよう
に見える。
漢字では白根川芎(シラネセンキュウ)別名はスズカゼリ
名前の由来は、薬用のセンキュウ(川芎)に葉が似ていて、
日光の白根山に多く自生することから、この名がある。
民間では花や葉を乾燥して刻み、歯痛や鎮痛にに使う。

山地の林下。谷川のふちなどの日陰に生える多年草。
高さ150センチにもなる。根生葉は大形で長い柄があり、柄の下部は袋状に膨らむ。

小葉は卵形、長さ5センチほどで、互生する。
葉身は3~4回3出羽状複葉で、葉裏は白つぽい。

枝の先にかなり大形の複散形花序を出し、白色の小さい花を多数開く。

今回の高尾山は、前回台風で中止になり15日になった。
珍しく1号路から登り、5号路をめぐって曇り空が気になって
リフトで帰宅したが、1号路で多分、十五匹以上のアサギマダラに出会った。
カシワバハグマの花が好きみたいで多い場所では6~8匹とまっていたり、
飛び交っていたりした。

アサギマダラ(浅黄斑)

 




アサギマダラの卵

アサギマダラの幼虫

 

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ヌカキビ(糠黍)とオケラ(朮)

2020-10-17 08:18:21 | 野の花日記

ヌカキビ(糠黍)
<イネ科キビ属>
なんか・・このうなだれ方がいいなぁと思わせるのが不思議。

やや湿つた草地や林の縁などに多い1年草。
キビに姿が似て、小穂が小さくまばらにつくことから、
ヌカキビ(糠黍)と言う。

茎は下部で枝分かれし、直立して高さ30~120センチになる。
葉は薄くやわらかい。

花序は茎の上部に円錐状につき、長さ幅とも15~30センチほどになる。

花序の枝は細くよく枝を分け、先端に長さ2ミリほどの楕円形の小穂をつける。

オケラ(朮)
<キク科オケラ属>
オケラ(朮)の漢字は万葉時代のウケラがオケラに転じた。
葉が蓑、花が魚具の筌(うけ)に似ていることから。
軟毛をまとった若芽を昔の雨具であるウケラ(朮)にみたてたとか。
葉が物を受けるのによい、さじのような形をしているのでウケラの説もあるそうだ。

つい、樹木辞典を引いてしまう。低木のような感じだが、
野草辞典を引いて下さいね。日当たりのよい乾いた草地に生える多年草。

花を囲む苞葉が、魚の骨を並べたよう。葉は固く、縁に細かな刺状の鋸歯が
ある。若芽のうちは綿毛をかぶつていて柔らかく、食用にされるそうだ。

根は胃の薬とする他、昔はいぶして湿気やカビを防いだ。
万葉集の「悲しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出(づ)なゆめ
がある。

 

 

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カラスノゴマ(烏胡麻)

2020-10-16 05:48:23 | 野の花日記


カラスノゴマ(烏胡麻)
<アオイ科カラスノゴマ属>
今年は、カラスノゴマを見に行く時期が遅すぎた。
結構、葉の下に咲くので思ったほど目立たない花なのだ。
それでもなんとか数輪開いているのを見つけた。
じゃあ、石神井公園の三宝寺池前に行けば会えるかと・・
あ~ら!一輪も咲いてなくて皆細長い鞘の実になっていました。

名前の理由はこの実の時期になると解り易いです。
人が食べられないものには、イヌとかカラスとつくものが多い。
食べられない小さな種子で、この鞘の中に黒いゴマに似たものが
たくさん入つているので、この名がある。

花の真ん中がもう、実になっている姿だった。
直径2,5~3,5センチの果実には小さな種子がたくさん入っている。



花は葉の裏に隠れていることが多いので、ひっくり返して探して見てね。
葉腋から咲く黄色い花の直径は1,5~1,8センチ。

5本の長い仮雄しべの根元に、短い雄しべがある。
草丈は30~60センチ。

葉の裏面には小さな毛がたくさん生えていて、
ビロードの手触りがある。

 

 

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メドハギ(蓍萩)とキタキチョウ

2020-10-15 04:52:46 | 野の花日記

メドハギ(蓍萩)
<マメ科ハギ属>
名前の由来は、易占いの筮竹(ぜいちく)に使用されたメドギ(筮)から、
「メドギハギ(筮萩)」と呼ばれ、略されてメドハギ(筮萩)となった。
本来はメドハギの茎を使つて占ったが、
その後代用品として竹が使われるようになったそうです。
キタキチョウの食草でよくメドハギに飛んでくるのを見ます。

茎の高さは60~90センチになる多年草。
よく枝分かれし、低木状になる。

葉は3小葉を持つ複葉で三つに互生する。
頂小葉は他の小葉より大きい。

花は葉のわきに2~4個集まってつく。
花弁は長さ7ミリ、白黄色で紫色の線がある。
萼は深く5裂し、裂片は披針形で毛が密生する。

 

キタキチョウ
<チョウ目 シロチョウ科>

キタキチョウがこの頃よく飛んできては我が家のメドハギに卵を産みに来てくれます。
翅の表面の縁に黒色の帯がある。
成虫のまま越冬する。


卵を産み付けています。

です。

幼虫です。


幼虫の食草は、ネムノキ、萩類などだが、特にメドハギが好きなようだ。
キタキチョウの幼虫は緑色で体側に白線がある。

 

サナギです。はっぱにそっくりです。

 

 

キタキチョウは、品の好い美しい黄色の蝶です。
モンシロチョウより、少し小ぶりの蝶々です。

 

 

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シャクチリソバ(赤地利蕎麦)とマルバフジバカマ(丸葉藤袴)

2020-10-14 06:44:54 | 野の花日記

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)
<タデ科ソバ属>
シャクチリ(赤地利)は中国原産の帰化植物で牧野富太郎の命名による
結構、東京の公園の林のそばなどにも見られたりする。

葉は特徴ある3角形で長い柄があり互生する。

上部の葉脈から長い花枝を出、先は2~4個の短い枝に分かれて白色の花を
つける。径5~6ミリ、白い萼5、雄しべ8の葯は赤い。

果実は3稜のある3角形で黒褐色で、全草にルチン(血管補強剤)
を多量に含み、高血圧に効く。

小石川植物園に栽培され、近年も薬用として栽培。
逸出して各地に野生化している。

マルバフジバカマ(丸葉藤袴)
<キク科マルバフジバカマ属>
白く丸い頭花が可愛い。
姿がフジバカマに似て、葉が卵形と言う事だが、
私は花もフジバカマに似てるとは思わないし、葉も丸葉とも

思えないので・花の名前の由来を覚える事で花を思い出す事に
あまり役立たない気もしてくることが多い。

北アメリカ原産の多年生草本。
太い根茎から、数本の茎を直立し、高さ1メートルほどになる。

茎はよく上部で分岐し、上部に毛がある。
葉は卵形(思うほど卵形でもないが)鋭い鋸歯があつて対生する。

秋に枝先に直径5ミリほどの、白い筒状花からなる頭状花を多数つける。

そう果には白色の冠毛がある。

花序には短毛があり、15~25個の筒状花からなる。
総苞片は全て長さ3,5~4ミリで10個ほどが1列に並ぶ。
花冠の先は5裂し、花柱は2深裂している。

 

 

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サクラタデ(桜蓼)とボントクタデ(凡篤蓼)

2020-10-13 06:05:17 | 野の花日記

サクラタデ(桜蓼)
<タデ科タデ属>
今の時期、タデ科に会いたいと思うのだが、
なかなか思うようにいかない。
いまだにタデ科はよく解っていない。
サクラタデはタデ科の中でも、華やかなのですぐ解ります。

水辺にはえるとあるが、私は家のプランターに植えているが、
今年はあまり元気に咲いていない。

イメージがちょっと違うが、これは水辺に生えていたサクラタデです。
葉は披針形で長さ7~13センチ、短い葉柄がある。
両端は尖り、両面に短い毛がある。
鞘状の托葉は短い筒形でふちに長く堅い毛がある。

白色に写っているが、実は淡紅色。花穂は細長く、やや密に花をつけ、
上部は垂れ下がる。

萼は深く5裂し、長さ5~6ミリで淡紅色を帯び、花が美しいので
サクラタデの名がある。

ボントクタデ(凡篤蓼)
<タデ科タデ属>
植物学者の牧野富太郎はボントクタデのボントクは
ボンツク(愚鈍者)の
意味で、薬味として食べるタデに似ているが、
葉に辛みがなく、間が抜けていることからこの名があると解説しています。

茎は高さ50~100センチになり、紅紫色に染まる。

ヤナギタデに似て同じ水辺にはえるが、見分けるのが厄介だが、
葉を食べてピリリと辛い方がヤナギタデで、ボントクタデは、
辛くないし、細かくて伏せた毛が生えている。

花がまばらにつく花序はは長く垂れさがる。

花は外側は紅色で内側は白い。
草丈は70~100センチ。葉に八の字の形の黒斑があることが多い。

アキノウナギツカミ、ヤナギタデ、ハナタデ、オオイヌタデ等々、
今年こそ、違いを覚えたいと思いながら終わってしまう。

 

 

 

 

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ムカゴイラクサ(零余子蕁麻)

2020-10-12 06:02:52 | 野の花日記

ムカゴイラクサ(零余子蕁麻)
<イラクサ科ムカゴイラクサ属>
ムカゴイラクサは、葉や茎に刺があり、うつかりさわらないように。
チクリと刺され痛みが走るそうだ。肌が弱い人はかぶれたりするとか。
それにしても、イラクサにムカゴがつくなんて!
私は初めて出会った時には、びっくりしたものだ。
葉のつけ根に小さな茶色のムカゴが本当についているのです。


茎も緑色で、直立してムカゴ(零余子)をつける。
葉に触れると痛い刺毛がまばらにはえる。

葉は互生し長い葉柄があり、狭卵形から卵状楕円形で、縁には粗い鋸歯があり、
先端は鋭く尖り、基部は円形から鈍形になる。

葉腋に直径約5ミリになるむかご(零余子)ができる。

今年は花に出会えなかったが、去年の9月1日に撮った花がある。

雌雄同株で、雄花序は下方の葉腋から出て分岐して、
柄の無い長さ4~7センチの円錐花序になり、多数の雄花をつける。

雌花序は、先端の葉腋から立ち、長い柄を含め長さ4~7センチに伸びて
円錐花序になり、多数の雌花序をつける。

ムカゴイラクサは、ミヤマイラクサに比べ、茎が細く、群生しないので
大量に採取できない。茹でれば山菜として食べられるそうだ。

 

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