森永卓郎は獨協大の教授になっていたのだ。何を思ったのか、冒頭に、ハマコーはヤクザのような政治家ではなく、ヤクザが政治家をしていた。同じ番組の出演料でも、ハマコーは160万円なのに、自分は8万円だと切り出した。
何時もの調子で、所得300万円を境に生活の困窮度が違うと、格差拡大論をぶち上げた漫談調の講演を、ビッグサイトのIPコミュニケーション会場で行った。
「IPによるコミュニケーション/ワークスタイルの革新と生産性の向上」と言うタイトルの演題だが、ネットによるコミュニケーションに至るまでの話題が、貧しかった頃の日本を皮切りに、隣がTVを買ったので負けじと買ったと言う総中流時代の横並び主義から説き起こすのだから、中身は散漫だが面白い。
確かにあの頃は、核家族化と言われながらもチャンとした家族生活があったが、今では、30代前半の男性は半分以上が未婚だと言うから全く生活スタイルが変わって、世の中が全く多様化してしまった。
家族からの開放、所得格差の拡大、IT革命の進行等色々な要因が一挙に押し寄せてきて、生活環境もワークスタイルも大きく変わってきたと言うことであろう。
森永教授は、ネットによるコミュニケーションの進行によって大きくマーケットが変わった点は次の3点だと言う。
・小さなマーケットが無数に生まれた。
・製品寿命が異常に短くなった。
・新製品の成功率が下がって、次から次ぎに新製品を生み出さなければならなくなった。
これらの指摘は、確かにIT,デジタル革命の進行によって促進された側面はあるが、知識情報化社会の特徴でもあり目新しいことでもない。
面白かったのは、森永教授の趣味であるベンディングマシーンで買う日本茶の空き缶コレクションについてで、インターネットで検索したら、同好の人が全国に5人いることが分かって、一人に会ったら初対面なのに20年来の知己のように親しくなった、お互いに社会から阻害されているもの同士であったからだと言う話である。
ペットボトルの蓋の趣味も11人いたとか、ミニカーのオークションで儲けたと言った人の話なども確かにインターネット時代のなせる技であるが、肝心の演題タイトルの生産性の向上と言う話には至らず脱線談義に終わってしまった。
何れにしろ、森永教授の話は、正しいか正しくないかは別次元の話としても、非常にユニークで興味深いのは、コレクションの趣味、例えば、先ほどの茶缶の話だが、普通の飲料なら殆ど全国版だが、日本茶には地方によって違っているローカル性があってそこに着目すると言った、私には分からないような偏執狂に近いような集中力と好奇心の所為ではないかと思っている。
空き缶が2000個以上もあると言うのだが、どのように保管しているのであろうか。他に、ペットボトルの蓋、ミニカー、etc.
私には、あまりコレクションの趣味はないので分からないが、やはり、それほど打ち込める熱心さには羨ましいと思っている。
何時もの調子で、所得300万円を境に生活の困窮度が違うと、格差拡大論をぶち上げた漫談調の講演を、ビッグサイトのIPコミュニケーション会場で行った。
「IPによるコミュニケーション/ワークスタイルの革新と生産性の向上」と言うタイトルの演題だが、ネットによるコミュニケーションに至るまでの話題が、貧しかった頃の日本を皮切りに、隣がTVを買ったので負けじと買ったと言う総中流時代の横並び主義から説き起こすのだから、中身は散漫だが面白い。
確かにあの頃は、核家族化と言われながらもチャンとした家族生活があったが、今では、30代前半の男性は半分以上が未婚だと言うから全く生活スタイルが変わって、世の中が全く多様化してしまった。
家族からの開放、所得格差の拡大、IT革命の進行等色々な要因が一挙に押し寄せてきて、生活環境もワークスタイルも大きく変わってきたと言うことであろう。
森永教授は、ネットによるコミュニケーションの進行によって大きくマーケットが変わった点は次の3点だと言う。
・小さなマーケットが無数に生まれた。
・製品寿命が異常に短くなった。
・新製品の成功率が下がって、次から次ぎに新製品を生み出さなければならなくなった。
これらの指摘は、確かにIT,デジタル革命の進行によって促進された側面はあるが、知識情報化社会の特徴でもあり目新しいことでもない。
面白かったのは、森永教授の趣味であるベンディングマシーンで買う日本茶の空き缶コレクションについてで、インターネットで検索したら、同好の人が全国に5人いることが分かって、一人に会ったら初対面なのに20年来の知己のように親しくなった、お互いに社会から阻害されているもの同士であったからだと言う話である。
ペットボトルの蓋の趣味も11人いたとか、ミニカーのオークションで儲けたと言った人の話なども確かにインターネット時代のなせる技であるが、肝心の演題タイトルの生産性の向上と言う話には至らず脱線談義に終わってしまった。
何れにしろ、森永教授の話は、正しいか正しくないかは別次元の話としても、非常にユニークで興味深いのは、コレクションの趣味、例えば、先ほどの茶缶の話だが、普通の飲料なら殆ど全国版だが、日本茶には地方によって違っているローカル性があってそこに着目すると言った、私には分からないような偏執狂に近いような集中力と好奇心の所為ではないかと思っている。
空き缶が2000個以上もあると言うのだが、どのように保管しているのであろうか。他に、ペットボトルの蓋、ミニカー、etc.
私には、あまりコレクションの趣味はないので分からないが、やはり、それほど打ち込める熱心さには羨ましいと思っている。