熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

トマト栽培日記・・・(4)花の周りを昆虫が歩き始めた

2009年05月02日 | トマト栽培日記
   先週、黄ばんで来た蕾が開花し、飛んできた小さな昆虫が花の周りを歩き始めた。
   苗にもよるが、まだ、蕾の固いものもあったり、3番花房を現し始めたものがあったり、同じスイート系統の苗でも、固体の性格の違いか、成長に差が出ているのが面白い。
   背丈だけは随分大きくなった感じで、6本とも、50センチを超えた。

   仮の支柱を立てていたので、園芸店に、どんなものが良いか支柱を探しに出かけた。
   ネット付きのテント様の本格的な支柱セットなども展示されていたが、結局、S字カーブの螺旋型支柱と、三本足セットの支柱を2種類買って来て、試してみることにした。
   螺旋型支柱は、トマトの木に巻き付く形になるので、紐で支柱に固定する必要がないと言うのだがどうであろうか。
   3本足支柱は、支えを移動させながら迫り上げる方式だが、固定はしないために多少宙ぶらりんなので、まだ、しばらく、元の支柱を残すことにした。

   種蒔きして植えたミニトマト・アイコは、やっと、10センチくらいの大きさまで育ち、柏葉様の本葉も数枚出てきたので、大分苗らしく格好が付いてきた。
   この苗は、一番花が付くまで、このまま、ポット苗の状態で育てようと思っている。

   さて、昔子供の頃に、トマトとジャガイモは、同じナス科の植物なので、ジャガイモの茎にトマトを接木すれば、ジャガイモもトマトも両方出来ると聞いて興味を持ったことがある。
   ジャガトマというようだが、一挙両得と言うそんなに都合の良い話はなくて、二兎を追うものは一兎も得ずで、両方とも出来ても小さくて使い物にはならないらしい。
   それでは、交配させれば良いではないかと言うことだが、自然交雑は出来ないらしくて、特別な手法で交配すれば異種間雑種のポマトというのが出来る。
   暖地のトマトに寒冷地のジャガイモの遺伝子を加えて、耐寒性を高めようとしたらしく、つくば万博にも出展したと聞くが、案外、トマトも、昔の名前で出ていないのかも知れないと考えると面白い。
   子供の頃に食べたすっぱいトマトを殆ど見なくなったのも、時代の流れであろうか。

   ところがである。インターネットを敲いていたら、実際に、静岡県のJA遠州中央の農家で、ジャガイモの茎にミニトマトのような1~3センチの大きさの実が沢山出来て、その実はトマトのようであったと写真入で紹介されているではないか。
   受粉すれば実がなるのは当然の筈だが、通常出来ないのは気象条件のようだが、地球温暖化でエコシステムが崩れてくると、思いがけない実や種が生まれて来るかもかもしれないと思うと興味深い。

   支柱を買いに園芸店に行った時、今度は、イタリアやフランスのプロバンスのトマトの苗が沢山出ていた。
   私など、トマトは生でそのまま食べるものだと思っていたが、ヨーロッパに行ってからは、煮炊きしたトマト料理やトマトソース味の料理が多いので、最初は随分戸惑って困った思い出がある。
   トマトばかり沢山作っても、と思うのだが、多少興味を感じているので、今のトマトに目鼻が付けば、と、変な色気を感じている。
   
   八重桜が散り始めた先月下旬に、プランターに蒔いた西洋朝顔とスーパーカラー朝顔、それに、八重咲きコスモスが発芽して双葉を出した。
   コスモスは、日当たりの良い庭の空間に適当に植えようと思っているが、朝顔は、庭木の根元に植えて、好き勝手に庭木に這い登らせることにしている。
   不精である所為もあり、手間暇かからずに適当に植物たちを泳がせて、そのサプライズを楽しむと言うのが私の流儀で、まず、盆栽などと言った世界とは程遠いが、雑な中にも、面白い空間が生まれることがある。
   さて、これからは雑草との戦い。イギリスのガーデニングが羨ましくなる。
コメント
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