熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

新型コロナウイルス騒ぎで公演中止

2020年03月13日 | 生活随想・趣味
   安倍首相の、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた全国的なスポーツや文化イベントの実施自粛要請の結果、2月24日頃から3月19日、ないし、3月末、4月初旬頃まで、多くのスポーツや文化公演が中止されたり、無観客で実施されたりしている。
   ギリシャでは、オリンピックの聖火リレーまで禁止されたという。
   
   私の場合は、文化鑑賞の方の影響だけだが、コンサートや能楽堂などの国立劇場の公演がキャンセルされて、この期間、鑑賞できなくなった。
   チケットの払い戻しがあるので、経済的な損失はないにしても、やはり、楽しみにしていたので、残念である。

   ところで、公演のキャンセルが続く場合に助かるのは、東京都交響楽団のチケット振り替えサービスである。
   定期会員だと、都合が悪くなると、2回、チケットを、4シリーズあるその後の適当な公演を選択して振り替えることが出来るので、これまでに、このシステムを利用して、助かっている。
   尤も、都合のみならず、鑑賞したいと思う公演にチケットを切り替えるという利便性もある。

   今回、公演があるかないか分からなかったのだが、第899回 定期演奏会Cシリーズ  2020年03月27日(金)14:00 開演 東京芸術劇場コンサートホール
【 出演者 】・指揮/小泉和裕
【 曲 目 】・モーツァルト:歌劇『魔笛』序曲 K.620
      ・湯浅譲二:交響組曲《奥の細道》(1995)【湯浅譲二90歳記念】
      ・ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88 B.163
   を、
   第908回 定期演奏会Bシリーズ 2020年09月16日(水)19:00 開演 サントリーホール
【 出演者 】・指揮/大野和士
      ・ヴァイオリン/矢部達哉
      ・チェロ/宮田 大
      ・ピアノ/小山実稚恵
【 曲 目 】・ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56
      ・ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55《英雄》
   に振り替えた。
   尤も、今日の都響からのメールで、3月27日の公演は、キャンセルされた旨の連絡が入ったのだが、間一髪で、無駄にせずに済んだと言うことである。
   特に、私は、ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56 を聴きたかったので、願ったり叶ったりの振り替えであった。
   このトリプルコンチェルトは、3人の素晴らしいソリストが揃わないと上演できないので、私も、ヨーロッパで一回聴いたかどうか、そんなところである。

   ベートーヴェンのこの三重協奏曲については、ダヴィッド・オイストラフ&ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ&スヴィアトスラフ・リヒテルをソリストに迎えたヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のCDが好きで、何度聞き込んだことか。
   この3人のソリストのコンサートは、オイストラフは1回だけだが、リヒテルは3回、ロストロポーヴィチは、数回のチェロのみならず、指揮や、妻君のガリーナ・ヴィシネフスカヤのソプラノ・リサイタルのピアノ伴奏公演まで聴いていて、これほど凄い音楽家たちはいなかったと思っている。
   余談だが、このCDほど素晴らしい演奏はないと思っているので、この超絶技巧の3人を縦横無尽に競わせてベルリンフィルを天国からの音楽のように歌わせたカラヤンを、先日書評で紹介したが、命の通わない朴念仁のようにこき下ろす小三治の審美眼を疑問に感じている。
   カラヤンは、その後、アンネ=ゾフィー・ムター & マーク・ゼルツァー & ヨーヨー・マ & ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 で、この三重協奏曲 ハ長調のCDを出しているが聴いていない。

   いずれにしろ、新型コロナウイルス騒動の一幕である。
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