「ゆうだち」(光村国語1年教材)を研究したマインドマップ

今回のマインドマップは1年生の研究授業で教材に使う「ゆうだち」(森山京 著)をまとめてみたものです。この教材文は新しく教科書に入ったものなので、研究授業のための指導案があまり出回っていません。勤務校の担任の先生たちも、「参考にできるものがほとんどない状況の中で、チャレンジしてみました。」というように、自分たちの力だけで指導案を作ってくれました。

私としては、おそらくまだ誰も「マインドマップ化」はしていないだろうという予想のもとに、ていねいに仕上げてみました。

「ゆうだち」という教材は、1年生の生活経験にマッチした、なんとも恥ずかしいような、最後にはポッと温かくなるような、子どもたちの心をゆさぶる、優れた教材だと思います。


この記事では、マインドマップでどのように教材分析をしたのかを書きます。


(1)セントラルイメージ
 教科書の挿絵は木とウサギとタヌキだけでしたが、物語の内容から「雨」と「雷」を入れてみました。登場人物の気まずい様子を表現しました。

(2)メインブランチ
 この物語の内容から考えて、「音」「色」「雨」「気持ち」の4つをメインブランチにしました。

(3)サブブランチ
 ①♪
 物語の中で表現されている「ぽたぽた」「ざあざあ」「たたきつける」「せみ」という音を集約しました。

 ②色
 空が真っ暗になってきたところは黒で塗りつぶしたブランチ。雨があがったところは「からり」と晴れたブランチ。その後の夕日が「かっ」と差してきたブランチ。

 ③雨の感じ
 メインブランチはセントラルイメージでかいた雨をそのまま使いました。「ひやり」とする空気感と「ずぶぬれ」感を出しました。

 ④ハート(気持ち)
 登場人物の心情の変化がこの物語のポイントです。ブランチでは下から上に心情が変化していきます。怖い怖い雷の音と光によって、二人は怖さを共有し、思わずぴったりと体を寄せ合う。この瞬間を授業の中でどう扱うかがポイントです。


 この「ゆうだち」という教材を使って、1年生は大いに言葉感覚を養い、動作化をしながら登場人物に思いっ切り同化し、まるで自分が物語の中にいるかのような気分を味わうことができれば良いでしょう。加えて、勤務校の研究は「学び合う」ことをテーマとしています。1年生ですから、まずはお隣の子の考えと自分の考えをくらべて、何かを発見することができたら素晴らしい授業になるでしょう。

 物語の内容から、学級経営にも役立つ授業になると思われます。


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