キャプテンが学んできた相田みつを氏の言葉より

今日も部員全員参加の練習ができました。今、辰巳ジャンプの部員は男子4名、女子15名です。これだけのメンバーが体育館狭しと練習に励んでいる姿を見るだけでも幸せな気分になります。さらにまた一人、新入部員が入る予定です。ますますにぎやかになって、楽しく練習していけることでしょう。

今日はサーブ練習をていねいに行いました。細かいところまで修正をしていきました。子どもたちは、指導をした直後にはナイスサーブを打てるのですが、しばらくするとまた元に戻ります。身体が覚えている打ち方に戻ろう戻ろうとしてしまうのです。実はこれが自然な脳神経の働きなのです。バレーボール技術にも「コンフォートゾーン(快適地帯)」というものがあります。慣れ親しんだ身体の動きがあるのです。間違ったサーブを打ち方をしていても、その打ち方がその子にとっては最も快適なのです。しかしサーブレベルをあげるためにはコンフォートゾーンを高いレベルに上げないとなりません。そのためにコーチがいるのです。

コーチの指導を入れるといったんは良い打ち方になりますが、また元に戻ろうとします。そこでまた指導を入れます。この繰り返しをすることで、少しずつ良い打ち方になっていくパターンがあります。ところが一気に成長する瞬間もあります。それは練習している本人自ら「気づき」を得た時です。何かに気づきそうな練習をしている子には、あえて声をかけません。ほっておいても自力で向上していけるからです。

こういうことって、小学校の学級経営にも活用できますね。また、会社の経営にも応用できると思います。これがコーチングであり、マネジメントなのです。



さて、最近、辰巳ジャンプのキャプテン、副キャプテンは見違えるくらいに成長をしています。キャプテンは先日行った練習が午前中で終わったので、午後から有楽町の「相田みつを美術館」に行ってきたそうです。これはとても大切なことです。スポーツ選手として心を鍛える「メンタルトレーニング」になっています。そこで見てきた言葉の中から、心に響いたものを練習ノートに書いてきてくれましたので、辰巳ジャンプのみんなに紹介します。


「しあわせはいつも自分のこころがきめる」

「うつくしいものを美しいと思えるあなたの心がうつくしい」

「夢はでっかく 根はふかく」

「いのちいっぱい自分の花を」

「つまづいたっていいじゃないか、人間だもの」

「アノネ、がんばんなくていいからさ、具体的に動くことだね」

「体験してはじめて身につくんだよなぁ」

「うそはいわないとこころにきめてうそをいう」

「本当のことが一番いい」

「あなたにめぐりあえてほんとうによかった ひとりでもいい こころからそういってくれるひとがあれば」

「道は自分でつくる 道はじぶんでひらく 人のつくったものは じぶんの道にはならない」

「なんでもいいからさ 本気でやってごらん 本気でやればたのしいから 本気でやればつかれないから つかれてもつかれがさわやかだから」


相田みつをさんの、これだけの言葉をあげて、最後にこうしめくくっていました。

「これらが私のいいと思ったものです。「めぐりあい」はけっこうな人気作です。でも私が一番気に入ったのは「一生勉強 一生青春」です。もっと深い意味があるのではないかと思いました。」



井上が求めてきたことが、こういう行動です。
「自ら学ぶ、自ら行動する、自分の頭で考える、考えたことを表現する」これこそが強い心を育てる力となるのです。
すべて「学習指導要領総則」の中にある、今の時代の理想的な教育です。

夏休みの練習で、毎回必ず「名言集」を読ませ、学んだ言葉についての感想を書かせてきました。この成果は、これからじわじわと顕れてくるはずです。

でも、指導した私が一番嬉しいのは、小学生の子どもたちが大人になり、親になった時に私が教えた言葉を思い出し、自分の子どもたちに語ってくれることです。精神のリレーがそこでつながるからです。


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辰巳ジャンプの子どもたちへの「思考法の指導」には、このワークブックを使いました。
マインドマップでメンタルトレーニングをすると、とても効果があります。プロのスポーツ選手も実証済みです。オリンピックのメダリストもいるほどですから。日本サッカー協会では頻繁に活用していると聞いています。
マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
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