チョウはチョウでも電話の近くにいるチョウは何でしょう?・・・フクコウチョウです!

【今日処理した仕事】
(1)電車の関係で担任の出勤が遅れてしまった学級に補教で入る
(2)自校サイトの全面更新作業に全力投球
(3)全校授業巡回
(4)低学年の子どもたちとセミ取り遊び
(5)教務主任通信第33号の発行「自校の校歌を作ったのはどんな方?」

ここに処理した仕事を書いているのは、自分を腐らせないようにするためです。
どんな立場になっても「チャレンジャー精神」を失いたくない。だからあえて自分の仕事内容を公開しているわけです。


題名のなぞなぞ、「チョウはチョウでも電話の近くにいるチョウは何でしょう?」というのは、放送委員会の子どもたちが「お昼の放送」で流した「なぞなぞの問題」でした。このなぞなぞを聞いた途端に、職員室にいた先生たちが声をそろえて、「フクコウチョウ(副校長)」と言ったという笑い話です。本当の答えは「電話帳」だったのですが、副校長の仕事状況を間近で見ている私たち現場の教員にとって、学校の電話の近くにいるのは常に「副校長」という認識なのですね。

副校長って電話番なのでしょうか???

なぜ職員室でこんなお笑い解答が出るのかと言えば、それほど副校長は電話対応に追われているということなのですね。

山のように仕事をかかえながら、電話がかかってくれば時間は関係なく応対しなくてはならない。時には長電話にもていねいに対応している副校長職に対して、現場の教員は「大変だな。かわいそうだな。」と思うようなこともしばしばあるのです。そしてそんな印象が「管理職不足」という問題を生んでいるのです。



ベテラン教員の大量退職時代が始まった「2007年問題」以来、東京都がかかえる大きな課題は「若手教員の育成」だけではありません。「幹部教員の不足」「学校管理職の不足」「指導主事の不足」の方が深刻かもしれません。このままでいくと、多くの学校で教務主任や副校長がいなくなり、現場の校長は孤軍奮闘しなくてはならない状況も可能性としては考えられます。


私が個人的に思うことがあります。25年前から7年間ほど、私が教員を目指している全国の大学生を対象に、教員採用試験突破のための研修会を開いていた時代に感じていたことです。

「昭和40年台の大量採用時代は他の仕事はできないから教師にしかなれないというような人まで採用した。ところが今(昭和の終わり~平成の始め)は年間で小学校の教員を200人しか採用しない。東京だけで1200校も小学校があるのに採用される教師は学校数の6分の1しかいない。狭き門で、本当に指導力のある学生がペーパー試験だけで不合格となっていく。日本はこんなに短い計画で教育人事をしたら、何年後かには破たんするにちがいない。毎年、一定の数の教員を採用して、教員の世代ごとの人数を平均化し、年代ごとに実力差、人材数の差が出てしまうような状況を打破しなくてはならない。」

このような考え方は、予算の面から考えて、ほとんど実現不可能なのですが、仮に25年前にこうした「長期計画」で教員をそろえておけば、今のような人材不足状況を多少は軽減することができていたかもしれません。

しかし過去は変えられません。現状を変革していくことが今の教育現場に立っている私たちの課題です。幸い、やる気のある素直な若手教員が年間で1200人(東京都小学校)も採用されています。子どもたちを伸ばしていくのはもちろんのこと、同時並行で若手教員をどんどん成長させていくことにも楽しみを見出すことに、私たち中堅世代の教員が「やりがい」を感じられるように工夫していきたいですね。

そして29年後の2030年には、今採用されている若手教師が各地域で校長や副校長となり、世界の模範たる「教育立国・教育大国 日本」を創りあげるのです。

現在の私たち教員が目指すターゲットは「2030年」です。


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