トイレにはそれはそれはきれいな女神様がいるんやで・・・3%理論の実践

辰巳ジャンプの子どもたちを女神様にするために、体育館のトイレをいっしょに掃除しました。

じつはず~っと掃除されていない状態だったので、体育館をお借りしているからにはトイレを掃除しなくてはならないと思っていました。

がんばって掃除しました。徹底的に磨きました。

掃除中に、子どもたちに聞いてみました。

「君たちはトイレ掃除ってしたことある?」

ほとんどの子は「ありません」と答えました。

それならば良い経験をさせることができたかなと感じました。



その時、ふと思ったのです。

(ん? もしかしたら最近の若手教師は、トイレ掃除をする経験がない人もいるんじゃないかな???)

もしそういう人がいたとしたら・・・・・私的には非常に良くないことだと感じます。



インドの建国の父・マハトマ=ガンジーは、自分のお弟子さんに、真っ先にやらせることが「トイレ掃除」だったといいます。

人が一番嫌がる作業をまずはするのだと。それが「非暴力・不服従」の運動のスタートだと。

自分の中にある差別意識や古い価値観を、トイレ掃除でぬぐいさるのだと。



トイレにはとってもきれいな女神様がいるんだと、植村香花菜さんの歌。

私は辰巳ジャンプの子どもたちも、べっぴんさんになってほしいから、トイレ掃除もさせました。

また、6月以来教えてきた「3%」に入る法則を実践するために、トイレ掃除をしました。

「3%理論」とは、この世の中で成功できる人は3%しかいないというアメリカ・某大学の調査結果に基づいている理論です。

自分が「3%」に入るためには、人がやらないことをしなくてはならない。それが体育館のトイレ掃除でした。



ピッカピカになったトイレを見て、私たちの心がきれいになりました。


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「スリーミス」というネットゲームの練習法

東日本大震災以来、練習に来ていなかった4年生がここへきて参加してくるようになり、100%の練習参加が続くようになった辰巳ジャンプです。今、部員は19人。体育館狭しとにぎやかに練習できる幸せを感じつつ、チームは毎回楽しく成長しています。

部員数の目標は各学年で1チームと考えています。そろそろ1,2年生が入ってくると宣言しておきます。


最近、練習のまとめにチームを3つに分けて、「スリーミス」というゲーム練習をしています。
ネットを使ったスポーツで勝つための原則を練習に盛り込んでいるゲーム練習です。

その原則とは、「3点連続で得点したらかなり有利になる」ということです。バレーボールだけでなく、卓球、テニス、バドミントンとネットを使う競技すべては「3点連続得点」を取れるかどうかに勝敗の分かれ目があります。1点ずつだと得点経過は1-1、2-2、3-3と同点で進んでいくので、なかなか差は生まれません。2点連続だと2-1、2-2、4-2、4-3、6-3、6-4と中盤にならないと有利になりません。15-15で2連続得点だとしても17-15。次に点を取られれば17-16で、まだ安心はできません。しかし3点連続だとこうなります。
1-1、4-1、4-2、7-2、7-3、10-3。3人目のサーブまで全員が3点得点をし、相手に連続得点をさせなかったら、もうこの時点で試合は決まるのです。

そこで「スリーミス」でのゲーム練習です。
3点連続で取った方が勝ち。1本取ったら大きな声で「1!」と言わせます。2本連続で取ったら「2!」。しかし相手に点を取られたら、「2」だったチームは「0」に戻り、逆に点を取った方が「1」になります。こうして3連続得点をしたら勝ち残ります。

サーブは床に落ちているボールを拾った子が打っていいというルール。拾わないとサーブを打つチャンスがないので、ボール拾いも猛ダッシュでやるようになります。

3点連続で負けたらチーム交代なので、試合をしていないチームが待つ時間が長くて3分くらい。短い時間でどんどん試合をこなしていけるので、人数が多くなった辰巳ジャンプには適切な練習ではないかと思っています。



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今月号の「月刊バレーボール」高校総体特集には、辰巳ジャンプ卒業生の写真が載っているようです。5年生部員が「先生、先輩の写真がのっていましたよ。」とご報告がありました。

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子どもに声を出させたいと思ったら、○○をさせよ

辰巳ジャンプの練習で、ある実験をしてみました。
「どういった設定をすれば子どもたちの声が出るか」という実験です。

現状分析として、うちの子どもたちはバレーボール経験が浅いことと、元来がおとなしい性格なこともあって、ここぞという時に声が出なくなる傾向にあります。対人パスをやっている時も、けっこう声は出ているのですが、私が求めているボリュームではありません。

そこでひと工夫。

「今日は変わった練習をするよ。“しりとり”をしながら対人パスをやってごらん。」

子どもたちは目を戸惑いながらも目を輝かす。さっそく始めたパス練習は大騒ぎになりました。何しろ20人近い子がいっせいにしりとりを始めたので、相手が何を言ったのか聞こえない。聞こえないから大きな声を出す。目いっぱいのボリュームで声を出しながら練習するので、体育館内は本当ににぎやかになりました。

対人パスが半分終わったところで、

「今度はマジカルバナナでやるよ。バナナといったら黄色、黄色といったらレモン、レモンといったらすっぱい、すっぱいといったらお酢、という感じに言葉の連想をしながらのパス練習です。」

結果は同じように大騒ぎ。しかも意味のある言葉を相手に伝えよう、相手の言葉を聞き取ろうとしているので、しっかりコミュニケーションも取れている。

最後に、

「いつも通りにパス練習してみて。」

と指示を出しましたが、それまでに大きな声を出してきたので、もちろん普通にやっても元気いっぱいな声だしをすることができていました。




私たち指導者は、どうしても直接的な指示を出しがちです。声を出させたい時に、次のような言葉を投げかけます。

「もっと声を出せ!」
「どうして声を出さないんだ!」
「声を出さないと危ないぞ」
「ピンチになったら声を出せ!」
「元気にプレーしろ!」

すべて直接的な声かけです。これをくり返すと、子どもたちの自尊感情を下げていきます。ますます声が出なくなる。そうすると「どうしてうちの子どもたちは声が出ないんだろう」と指導者が嘆きだします。指導者の思いは無意識の領域で敏感に子どもたちに伝わりますので、子どもたちの姿は指導者が話している、または思っている通りになっていきます。「ピグマリオン効果」ともいわれる働きです。(ピグマリオン効果は心理学的に完全に実証されているものではなく、多くの人の経験から、その通りだと納得されているものです。)


TOSSの向山先生が1980年代から主張している教育技術に「子どもに○○させたかったら、△△させる。」という法則があります。直接的な指示はあまり効果がないばかりか、指導者と子どもたちの関係をぎくしゃくさせます。ここに紹介した指導法則をじょうずに使うことができれば、子どもたちは指導者が期待している以上に声を出してくれるようになるでしょう。

この件で悩んでいる方は、ぜひ使ってみて下さい。


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