地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

北紀行客車列車二題・あけぼの&はまなす

2007-08-03 10:23:01 | 国鉄型車両


 このたび夏の北海道を訪れるにあたっては、夜行列車の旅を楽しんでみることにしました。かれこれ10年前、「北斗星」に乗って初めて北海道へ行ったとき以来、久しぶりの選択です (^_^)。何故なら、その後何度も飛行機で往復するたびに、ゆっくりと移り変わりゆく車窓の風景や、長い移動時間から生まれる「旅してるなぁ」という気分の盛り上がりを犠牲にしているような気がしていたもので……。
 そこで今回も当初は久しぶりに「北斗星」で行こうかと思ったのですが、やっぱり気分を変えまして、未乗の「あけぼの」に乗ってみることにしました。ソロの上段に陣取り、あらかじめ横浜駅で購入しておいた崎○軒のシウマ○ (実は上野駅でも売っていました ^^;) を頬張りながらビールを傾け、大宮駅ホームの帰宅ラッシュを高いところから眺めれば、あぁ何という贅沢……(*^^*)。高崎では、たまたま隣の線路に同時入線してきたチキ工臨を牽引していたEF60 19が、何と原色に塗り替えられたばかりのピカピカな姿であったのを目にして「うぉっ!美しい……」と感動。上越国境越えと新潟県内通過中に一眠りした翌朝、ちょうど象潟前後の海岸沿いの区間で目が覚めますと、窓の外には日本海の白波砕ける大絶景が!! カーブの多い単線をゆっくり走ってくれる分、美しい朝の情景に感興もきわまります!! その後は一面の大穀倉地帯と深い森を通り抜けて津軽へ……。弘前の手前、弘南鉄道大鰐線とクロスするあたりから、突然車窓には青空に高くそびえる岩木山の姿が! かつて急行「津軽」に出世と望郷の思いをこめてきた津軽人の皆さんも、たぶんこの瞬間に感動してきたのだろう……と思ったのでした。
 それにしても、ソロ上段の旅は、いかんせん入口や空間がメチャクチャ狭く、身長180cm超の人間には難儀します (^^;)。しかも、個室の階段部分に置いていたリュックが揺れで落下し、トイレから戻ってみると、折り戸が開けられない……(滝汗)。ええっ?? まさかこのまま車庫まで直行し、ドアを解体してもらわなければならないのか……という恐怖に陥ったのですが (@o@)、幸いにして僅かに開いたドアのすき間からリュックのストラップ部を引き出し、それをグイッと上へ引くことで問題解決!! いやー皆様もお気をつけを! しかし……やはりこの出来事は部屋の狭さとあいまって半ばトラウマになってしまいましたので、次に乗るときはシングルデラックスですなぁ (笑)。



 「あけぼの」の次に乗ったのは、今や貴重な急行列車となりました「はまなす」! 何のかの言って二夜連続で車中泊してしまったことになります (笑)。
 青森駅の入線は22:15前後と、発車までは相当余裕がありますので、まずは向かい側のホームからバルブ撮影してみることにしました。残念ながら、ホーム先端部は立入禁止との表示が出ていますので (-_-;)、ED79のみのアップ、そしてED79が連結される前の14系編成を撮影し、カマと客車込みの編成写真は撮影出来ていないのですが、とりあえずは乗車記念としてHMつきの姿を記録出来て満足です (^^)。
 その後はカーペット車へ。寝台車と比べると寝心地は比べるべくもありませんが、指定席料金を払いさえすれば完全に横になれるというだけでも御の字というものでしょう! 他に指定席にはデラックスなリクライニングシートを装備した車両が2両連結されていますが、この日は多客につきさらに指定席が増結されていました。しかし……その増結車は何と発電エンジン装備でショボい椅子の車両 (苦笑)。同じ指定席料金を払っても天地の差ですなぁ……(^^;;
 でも、それもひとえに早め早めの指定券ゲットを心がけるかどうかによるもの。翌朝は早いことから、発車前にさっさと横になったのですが……津軽線内は線路状態の悪さから全然眠れない……(-_-)。しかし、海峡線に入ってからは明らかに滑らかな走りとなり、案外と熟睡出来たのは儲けものでした。特に函館線内は、さすがスーパー北斗を高速運転させられるだけの線路状態が保たれていることから、14系の乗り心地も最高!
 とまあ、こんな感じで朝5時の苫小牧駅に降り立ったのですが、2本の夜行列車を乗り継ぐあいだ一体何をしていたのかにつきましては、次回以降をお楽しみに。