
苫小牧近郊での研修を終えて札幌へ移動し、苗穂で少々撮影したのち一旦ビジネスホテルに向かって涼んでいるともう午後4時近く。ハードな日程をこなしてきたため、ゆっくりと夕食に出かけるということでも良かったのですが、折角札幌に来ている以上、それでは余りにも勿体ないわけで (笑)、夕涼みの散歩がてら札幌市電の撮影に向かってみました。日中はジリジリと暑かったはずが、この時間になると日陰では実に涼しく……まさに夏の北海道の魅力を満喫です!
西4丁目に近い軌道端に到着し、さっそく札幌市電の登場を待ち構えたところ、最初に姿を現したのは真っ赤な広告ラッピングをまとったVVVF車で拍子抜けしたのですが (-_-)、間もなく立て続けに標準塗装の旧型車 (いくつかの形式がありますが、今回ご紹介する画像は240形) がやって来ました (*^^*)。とはいえ、夕方の札幌は車の交通量も多く、札幌市電も車に負けじと意外なほどの高加速で迫ってきます (汗)。そこで、しばしば車が画面手前に写り込んだり (-_-;)、シャッターを切るタイミングを読み誤ったりで試行錯誤が続き、結局は歩道よりも安全地帯で撮る方が確実だと気がついた頃にはかなり時間が経ってしまいました (@_@)。

そうこうしている間にも北の太陽は傾いてしまい、次第に建物の影が長くなって撮り鉄しづらい状況に……。建物の切れ目を探してひとしきり右往左往しましたが、それでも何とか札幌の都市景観と愛らしい旧型車の組み合わせを上手く撮れてニンマリ (^_^)。1枚目は中央区役所前、2枚目は山鼻9条での撮影です。
それにしてもこの電車のスタイル、昭和30年=1955年に登場した東急200形 (玉電のペコちゃん) には少々遅れましたが、丸みを帯びた車体と大きなバス窓が特徴的な昭和30年代の作品でして、訪れるたびに良き時代の優雅さと貴重さを感じずにはいられません (*^^*)。しかも、乗ったら乗ったで木製の床とその下で鳴り響く釣掛サウンドに心酔しまくり!! 暮れなずむ札幌の街を眺めながらのひとときは、すすきのでの「飲み食い遊ぶ」よりも余程、札幌の味わい深い楽しみ方なのではないか……と思うのは私だけでしょうか。私だけですね。スミマセン (笑)。
ちなみに、札幌市電と札幌市営地下鉄はそれぞれ運賃を払っていると結構フトコロに響きますが (特に地下鉄、高い……。-_-;;)、乗り継ぎ扱いにするとかなりの割引があり、市電の中でも申し出ると乗換乗車票が発行されます (但し、市電下車・支払時に予め地下鉄1区間分の運賃を払う必要があります。2区間以上乗車の場合は後で駅にて精算)。しかも、西4丁目とすすきのだけでなく、何カ所か地下鉄=市電乗り換え指定駅&停留所があり、徒歩連絡となっているのが面白いところです。