地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

北の国鉄型めぐり (2) 荒天の蒼きDD51

2007-08-22 03:27:29 | 国鉄型車両


 弘南鉄道での撮影を終え、急行「はまなす」で北海道入りした後は、まず室蘭本線での撮り鉄に励むことにしました。その最大の目的はもちろん……消え行く711系と781系! (改めてご紹介します) そこで、苫小牧に早朝5時に到着した後、しばし待合室で時間をつぶし、室蘭方面への一番列車に乗って、あらかじめ駅撮りスポットとして狙いを定めていた虎杖浜駅へ向かったのですが (社台の超有名スポットは駅から遠いのでパス ^^;)、外は激しい雨……。明らかに、前日の蒸し暑い空気が寒気の流入で一気に冷やされたものですが、折角はるばる夏の北海道に爽やかな気候目当てで来たのに、この仕打ちは一体……。
 それでも天候には逆らえませんので、幸い小雨になった中、辛うじてISO400、1/250秒、f4というギリギリの条件を確保し「カシオペア」を激写しました。あ、もちろん私は、独り旅のニーズには応えようとせず、「二人分払え」という障壁を設けて排除しようとする列車には興味はございませんで (爆)、機関車だけが目当てです。この画像は縮小のうえシャープをかけたものですので分かりにくいかも知れませんが、被写界深度狭過ぎ! それに1/250秒では完全には止まらない……。それでも、悪天候を衝いて力走するDD51の姿を記録しようと思えば必死です (^^;)。



 虎杖浜は、いちおう集落や温泉旅館群がすぐ近くにあるにもかかわらず非常に野趣に富んだ駅でして、しばらくここに腰を据えても良かったのですが、次第に天候は悪化の一途をたどり、何と朝7:30にしてISO400、1/30秒、f5.6未満という超極悪な真っ暗さ!となってしまいました (号泣)。これはもう、地形が複雑な登別の前後は話にならない……と思いまして、次の駅撮り候補地・北吉原へ移動! ここは駅前に巨大な製紙工場があり、まさに東海道線の吉原を思い出しますが (実際にあやかった?)、別に貨物扱いを行っているわけではなく無人駅です (しかも昔の時刻表を見ていますと、朝夕以外普通列車も通過!)。でもそれだけに、製紙工場と国道沿いの集落以外は見渡す限りの原野となっており、ひたすら真っ直ぐ延びる直線を飛ばしてくる列車を激写するのは何とも痛快なものがあります。
 ただ、北吉原に移動して「北斗星1号」を待ち構えた時点では、相変わらず天候は回復せず……虎杖浜で「カシオペア」を撮影した際とほとんど変わらない露出環境となってしまいました (-_-)。
 それでも、実はこの日に限って言えば、カシオペアと北斗星1号が定刻で運行され、それらを無事撮影出来ただけでも十分御の字なことでした。何故なら、この後に続く3号は、道南一帯での雨量が規制値を超えたため、大沼公園で5時間以上抑止を食らっていたからです……(1号の撮影結果が芳しくないことを理由に、3号が来るまで粘らなくて良かった!!)。他にも、8月に入ってから1号が栃木県内での抑止のうえに機関車故障で大幅に遅れたり、また別の日には黒磯付近での落雷・豪雨のために北へ向かう4本の列車が大幅に足止めを食らい数時間遅れになるなど、何かと天候不良に巻き込まれている「北斗星」……。ただ「頑張れ!」のひとことです。