地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

弘南鉄道・銀色の夏 (2) 大鰐線の赤帯編成

2007-08-08 09:06:02 | 地方民鉄 (東北)


 前にご紹介した通り、大鰐線の主力となっている7000系のうち1編成は青帯となっていますが、残りの3編成は赤帯。帯の太さこそ少々違いますが、まるで池上・多摩川線で活躍中の7700系を思わせる姿で、のんびりと津軽平野を走っています。いつもお越し頂いている「ちょうの」さんから伺ったところによると、青帯への変更が1編成で中断し、残る3編成が赤帯のままなのは、要員不足によるものらしいということで……そうと分かりますと気にならないでもないのですが、ともあれ個人的には、赤帯が走る大鰐線の情景はしみじみと良いなぁ……と思っています。
 ↑の画像は、大鰐線の駅の中でも雰囲気が最も気に入っている松木平での撮影。白雲たなびく岩木山と7000系の組み合わせは、東横線急行運用の主力だった頃とは正反対ですが、かつて多くの国鉄・大手私鉄釣掛式電車たちがたどった車生を、いまこうして7000系もたどっているのだなぁ……と思うと、何だか胸にこみ上げてくるものがあります。



 そんな7000系が掲げている「大鰐=中央弘前」……この訪問の翌日である7月28日から始まった奥羽線オーバークロス部の長期運休・補強工事のため、当面はやや不正確な表示となっています (まあ、津軽大沢=石川間で代行バスが運行されていますので、特に目くじら立てるほどのものではないと思います ^^;)。この区間を実際に乗り、あるいは奥羽線の車内から眺めてみますと、ホントに華奢なコンクリートの高架がヘロヘロとしたカーブを描きながら奥羽線を跨いでおりまして、その上を電車がそろりそろりと通過するのは、良くも悪しくもスリル満点……でした (^^;)。工事中は代行バス乗換が必要で、所要時間が大幅に延びるなど、かなり不便なものになっていることは否めませんが (それでも弘南線の緊急80分間隔ダイヤの不便さよりは全然マシ!→そのうち扱います)、無事工事も終了して弘前=大鰐間の地道な交通手段としての本領を回復して欲しいものです。