
松木平駅周辺で撮り鉄をした後、「どこか良い撮影スポットはないものか」と沿線をトボトボ歩くこと約30分、いつの間にか津軽大沢駅に着いてしまいました。途中、岩木山と電車をうまく組み合わせられそうかな?……という場所はあったのですが、よく見ると車体に太いケーブルがかかってしまうのでアウト! 大鰐線の津軽大沢前後は基本的に線路の南西側に架線柱が立っていますので、すっきり撮ろうと思うならば曇りや雪の日を狙うしかなさそうです……。
というわけで、一番写真を撮りやすそうなのは津軽大沢駅とその東側の直線だという結論に達したのですが (^^;)、如何にも地方私鉄の車庫駅らしい雰囲気の構内には、余りにも妖艶なほど美しい輝きを放つ6000系が佇んでいましたので、自ずと訪問の喜びは最高潮に!! (*^O^*) 駅の方々に庫内での撮影許可をお願いしたところご快諾頂きましたので、次の電車が来るまでの約40分間、晴れたり曇ったり、目まぐるしく移り変わる天気に応じて露出の設定を変えながら、ひたすらシャッターを切りまくったのでした……。

東急から弘南に譲渡された6000系のうち、中間車は最初から部品取り用として車籍を得ず、車体はそのまま倉庫として津軽大沢と平賀の片隅に置かれる運命となりましたが、大鰐線用としてデヴューした6005+6006・6007+6008は主にラッシュ時の快速用として活躍してきました。しかし、1台車1モーターなど、7000系と比べて特殊なスペックが災いしたのでしょうか、昨年秋の快速廃止後は定期運用を失って完全に予備車となり、6005+6006は最近除籍された模様……。
というわけで、個人的には余りにも遅すぎる初訪問となってしまったわけですが、除籍された編成を含め、ピカピカに磨かれた姿で揃い踏んでくれているシーンを眼に出来ただけでも、有り難いことこの上なしです!
そんな6000系、奥羽線オーバークロス部の工事のために大鰐線が分断されている関係上、7000系の検査の都合で運用に入る可能性が高まっているとか……。是非、窓を開け放って快走しているところに乗り合わせて、あの曰く言い難い走行音を味わってみたいものですが、入庫中の可能性も高いわけで……そのリスクを冒してまで訪れるには、津軽はやはりとても遠いのが難点ですね (^^;
何はともあれ、庫内撮影をご快諾下さった津軽大沢駅の皆様や、美しい状態の回復のために労をとられた皆様に、この場を借りて心よりお礼申し上げます m(_ _)m