地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

湖西冬物語2014 (3) 117系急電色

2014-04-06 00:00:00 | 国鉄型車両


 寒の戻りとなったこの週末、そういえば京都でJRWバスを撮っただけでなく、1月に湖西線で撮った画像もまだあったな……ということを思い出しました。そこで今回は、ある意味において湖西線の「華」ともいうべき、関西急電色117系です! 
 京都に配置され今でも現役を続ける117系6本のうち、2本は8連を組んで主に団臨などの波動輸送用として用いられ、残りの4本は車内の多くをロングシートとした300番台(100番台の番号のまま300番台と同様の改造を受けた車両を含む)の6連となっていますので、通常姿を現すのはこの6連4本のうちいずれか。このうち1本は抹茶色となっており、これはこれで東急ファンにとってあたかも初代5000系を眺めているかのような趣きも感じられますが (正面が下ぶくれに見えるあたりが ^^;)、残る3本は去る1月の訪問の時点では伝統の関西急電色でした。



 というわけで、冬の暗い雲がたれこめている中ではありましたが、EOS 5D MⅡの高感度性能を全面的に信頼のうえ、ホーム入線シーンを激写!激写! 
 それにしても、1979年の秋に先行第一編成が落成し、その後1980年に新快速全面テコ入れ用として多数製造された117系0番台は、思い出してもみれば今年ついに製造35周年・営業運転デビュー34周年の節目を迎えることになります。東急ファンとしてはあと1本くらい抹茶が増えて欲しいな、と思いつつも、日常的に利用していた関西のファンや沿線住民にとってはやはり圧倒的に急電色の方が格が上であり、これ以上抹茶色にするな!という批判が本社・支社に殺到したからこそ、なかなか抹茶色が増えずそれなりに急電色を見かける……ということなのでしょう。
 しかしなるほど、約30年を過ぎてしまったからこそ、JRC所属車は既に全滅し、JRW所属車も非常にくたびれた雰囲気が増してしまったのでしょうか。とはいえ、性能面はさておきデザイン面で完成度が高く、いま眺めても気品を感じますので、どうか約35周年の節目を乗り切って、今後もしばし国鉄型車両ファンの眼を愉しませて欲しいものだ……と願わずにはいられません。