地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ヤンゴン熱鉄記 (9) キハ181赤・中

2014-04-21 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 キハ181の5連1本を活かしたヤンゴン環状線「エアコンヤター」(ヤターは車両の意)は、当初こそJRW時代の塗装に近い (明るいブラウンの部分が伊豆急ペールブルーを薄くしたような色に変わっております)塗装でデビューしたとのことですが、その後間もなく、シンガポール資本のインスタントコーヒー販売会社がスポンサーとなった全面ラッピングを纏って今日に至っています。路線バスと同様、鉄道車両にもラッピング化の波が押し寄せ始め、冷房車ゆえ非常に目立つキハ181が早速媒体として目を付けられたということで、個人的には少々「アチャー!」という気分です。しかしこれもまぁ、何としても収入を得たいミャンマー国鉄の思惑から、ちょうど昨年秋~冬頃に鉄道車両の広告ラッピングが解禁となったことと時期を同じくしてしまった結果ということで、致し方のないところでしょう。不幸中の幸いなのは、デザインセンスが悪くないためか、いろいろ英語やビルマ語のロゴや模様が入っても、何のかの言って編成美と呼びうるものが漂っていることです。窓の上部に貼られたラッピングも、日除けとしてはそれなりに有効ですし (笑)。



 というわけで、そんなキハ181を撮るべく、ひたすら炎天下で待ち続けたのですが (日傘代わりの折りたたみ傘は必携!←地元の皆様も日常的に使用)、時刻通りにやって来るはずはなく、しかしたまに時刻通りにやって来ることもありますので (とくに、真っ昼間の反時計回り・ヤンゴン1035発は、最もダイヤ乱れしにくい時間帯でもありますので、概ねダイヤ通りか?)、やって来そうな時刻から実際に通過するまでのあいだ、決して気を抜くことは出来ません。しかも、見えてから撮り終えるまで、スピードがトロいため結構時間がかかり、その間に対向列車が迫って来ますと「カブる……」とヒヤヒヤしたことは何度も……。こんな感じで、滅多に来ないキハ181を撮影するのは相当ハードルが高いことですが、無事に撮影出来た際の喜びは大きいですね♪ 基本的に、撮影地は私が独占しまくりですし……(笑)。
 ちなみに、今回アップしたRBE-P 5033=キハ181 49と、前回アップしたRBE-P 5032=キハ181 48では、正面のラッピング面積が異なるのですが、果たしてそれは何故?? あと、ご覧の通り残念ながら、キハ181-49の特急エンブレムは抜かれてしまっております (泣)。
 ヤンゴンのキハ181、もちろん撮るだけでなく乗っていますが、その際の感想はまた改めて……。

 なお、キハ181「エアコンヤター」は、概ね以下のようなスケジュールで運行されています (見たまま。駅にはビルマ文字で書かれたエアコンヤター時刻表が掲示されています)。 
* 朝インセイン出庫→7時30~40分頃、ヤンゴン着。
* すぐに折り返してヤンゴン740~750頃発。時計回りに一周して、ヤンゴンに10時10~15分頃着。
* ヤンゴン1035発。反時計回りに一周して、ヤンゴン1320頃着。
* そのまま環状線東半分の区間運転となり、ミンガラドン1430~1440頃着。
* すぐに折り返し、ミンガラドン→ヤンゴン。ヤンゴンからは、16時にピィ本線のバガン方面パコック行急行が発車した直後にインセイン行として発車。(インセイン到着後は、確かもう少々走るはずですが、撮影に余り適さない時間)