地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ヤンゴン熱鉄記 (10) キハ181緑編成

2014-04-26 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 ミャンマー国鉄のJRWキハ181のうち、5連1本は環状線及び近郊列車 (日本製DCを含む)の保守と担当するインセインに所属して環状線にて用いられておりますが、別の5連1本はDL一般の保守を担当するマラゴン機関区に所属しています。そしてデビュー直後は、ネーピードーで開催された東南アジア諸国スポーツ大会の関係者輸送にも従事したものと思われますが、基本的には奇勝・チャイティーヨー(言語を絶する不可思議な岩の上に小さな仏塔が乗っかっているという仏教聖地)に参拝に向かう仏教徒や外国人観光客のための週末運転列車に用いられています。
 この列車は土曜の早朝にヤンゴンを出発し、昼頃に登山口のチャイトーに到着、そのままチャイトーに滞泊のうえ、翌日曜日の昼頃にチャイトーを出発して16:35にヤンゴンに到着するというスケジュールで運行されていますので、日が長くない3月上旬~中旬頃のヤンゴン訪問でまともにド順光なシーンを撮影しようと思いますと、結局日曜夕方に勝負するしかありません (汗)。というわけで、この列車が到着する時刻を前にして万難を排しスタンバイ (笑)。営業運転シーンとマラゴンへ折り返すシーン (後追い) を無事撮影し、思わず超ガッツポーズです! (^^;)



 この編成のラッピングは、シンガポール資本が金を出した環状線エアコンヤターとは異なり、地元ミャンマービールが東南アジア競技大会のオフィシャルデザインをモチーフに、自社の製品を思い出させる緑色中心の包装模様とMyanmarのロゴを入れておりますが、「酒」という字面を入れた広告が禁止されているため (仏教国につき、ムスリムを除き酒のタブーはありませんが、敬虔であるほど節制して酒から遠ざかることが良しとされているため、酒が無いレストランも少なくありません。一日の撮影を終えてメシの前に一杯やりたいときに困ります)、あくまでロゴのデザインで勝負するという戦略がとられています。総じて、赤いキハ181よりも、こちら緑のキハ181の方が個人的に好みですね~(○ちゃんのカップ麺かよ! 汗)。
 というわけで、5連1本をまともに組んでいるのは、インセイン赤1編成、マラゴン緑1編成しかない中(他の普通車はラッピングされず予備。キロは休車。キロは多分この先部品取り用……?)、毎日運行されているインセインの赤編成の検査時には、土日しか出番がない緑編成による代走も想定されるわけで、環状線エアコンヤター撮影時にも内心「マラゴンの緑で来ないかなぁ~」と思っていたのですが、結局来ませんでした。残念!