地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

福井鉄道・冬の熱い一日 (1) 青帯201F

2014-04-10 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 三陸鉄道の全線再開通をはじめ、日本全国のローカル私鉄には地元密着で頑張ろうとしているところが多々あり、少しでも時間を確保してそんな路線を何度でも巡礼してまわりたいものですが、いやはや個人的に最近は海外にうつつを抜かしてばかりで、あるいは特定のアツい路線に通ってしまうこと(例えば東急8590が移り住んだ富山地鉄)を除けば、余り国内で遠征をするヒマがないのは何とも遺憾なところです (汗)。それでも、何となく久しぶりに再訪してみたい路線は少なくなく、とりわけ北陸のローカル私鉄は雰囲気的にも車種的にも(そして関西出張ついでに遠回りして寄り道しやすいという点でも ^^;) 魅力的だと思います。
 そんな北陸のローカル私鉄の中でも福井鉄道は、武生&鯖江~福井間の直通需要をJRWに持って行かれた中でも、何とか途中の駅からの客を拾って福井の中心街にしっかりと送り届けようとする姿勢を明確にしているだけでなく、えちぜん鉄道三国芦原線からの客も同じく福井駅西口へとダイレクトに運ぶべく、田原町駅の全面改良など様々な施策を打っており、変化の真っ直中にあり注目すべきところでしょう。



 とりわけ、田原町駅のえちぜん鉄道直通対応に伴う改良工事が佳境に入りつつあるほか、周知の通り新連接LRT車両「FUKURAM」を導入し、さらにこの週末からは土佐電鉄から譲り受けたドイツ・シュツットガルト市電を「RETRAM」と命名して併用軌道区間を1日4往復させるなど、いろいろな動きが大いに興味をそそるところです。田原町~市役所前~赤十字前間は、意外と頑張れば歩いてもさほど時間がかからない距離であり、それだけにこれまでのモ800を用いた区間運転実験の試みも長続きしなかったものと思われますが、今回のシュツットガルト市電導入は、観光電車として話題性はそれなりにあるものと思われ、私も出来れば早めに撮って見たいものですね……♪
 いっぽう、そんな動きの陰で、古き良き福井鉄道のスター・200形は老朽化著しいこともあって引退を迫られつつあり、既にこの201Fは「FUKURAM」と代替で廃車となってしまいました……合掌。この画像は、早いもので約1年2ヶ月以上前、京都出張ついでに福井にも寄り道して撮影したものですが、これは決して朝ラッシュ時ではなく、何と日中に880形あたりの代走として運用に入っていたもので、単に併用軌道でのカットを決めてガッツポーズしたのみならず、北府から市役所前まで乗って楽しんだことを思い出します……。今思えば、それは201Fが引退直前の晴れ姿を私のためだけに魅せてくれたものだったのでしょうか。
 というわけで、福井鉄道の大きな節目にあたり、昨年1月に大量に撮ったきりアップしそびれていた福井鉄道画像があることを思い出しましたので、これから季節外れではありますが備忘録としてアップして参ります (汗)。