東京近辺の桜は、去る3日のつれない大雨によって散り始めてしまいましたが、皆様それぞれに桜と鉄道をからめた風情を楽しまれたことと思います。とはいえ個人的には、ヒノキ花粉のピークに長時間屋外で写真を撮るのはツラい! それでもやはり何のかの言ってカメラを取り出したくなるのは、これから彩りを増す季節感への期待と、長い目で見れば去りゆくシブい車両への愛惜のためでしょうか。
というわけで先日は、遅い出勤のついでに田園都市線の某駅にて、桜と8500系の組み合わせを撮ってまったりフィーバー (笑)。毎年恒例のことですので、何も別に同じアングルで撮り貯めることもないのではないかと思わなくもないのですが、桜と8500系の組み合わせを今年も拝めたということ自体の安心感が大事なのです。
そんな東急8500系、周知の通り『東京時刻表』をしっかりと読み込まなければ、下手をすると東武50050ばかりやって来るタイミングに当たってしまい「何しに来たんだオレ……」状態に陥るわけですが、今回はそもそもそんな下準備をする必要もないほどの幸運に恵まれました♪ 何と……何らかの原因によりしばらく東武伊勢崎線からの乗り入れがなかったためか、50050は中央林間からの移動時を含めて2本しか見かけず、来るわ来るわの8500フェスティバル開催!! 肝心の8614Fは来なかったのですが、まぁいいでしょう。約1時間20分のあいだに8500系が8本、2000系が1本来るという盛況であれば♪
そこで翻って考えてみますと、そういえば東武直通が始まる前は、こんな感じで8500系がジャンジャン来たのだなぁ……と。東武直通当初は、90年代の最高傑作・30000系の素晴らしい乗り心地と雰囲気を田都でも味わえるということで悪い気はしなかったものですが、50050ばっかりじゃなぁ~(苦笑)。
それはさておき、そろそろ東急の今年度設備投資計画も明らかになる頃合いですが、元住吉事故の尻ぬぐいや当面の1000→1500系改造の陰で、果たして8500系がどうなるのか気になるところです。数年前のJAL問題とのからみで、5000系の大量新造&8630F以前の車両の全廃計画が流れて以来、現役8500系が次から次へと検査を受けるのを目の当たりにして、もうこの際8500系は永遠に現役なのではないか、8500系ファンとしては大歓迎だ……とも思います。とはいえ、ついに「隣の横浜線」が猛烈な勢いでE233化しつつあるのを横目にしますと、東急としても一般利用客が見ている手前、いつまでも「如何にも昭和高度成長期な車内設備」の直流モーター車をそのままにしておくとは思えないのも確かです。いっぽう、元住吉事故の教訓を今後の車両に反映させるとしたら、安易に現在の技術のまま5000系を追加新造するのはまずいような気もします (運転士はクラッシャブルゾーンで助かっても、客は下から激しく突き上げられた台枠に潰されるというのでは、製造物責任が問われるレベルかと……)。そこで、今あるものを大事に♪ということで、小田急8000や京王7000と同じく、東急8500のVVVF化を激しく妄想……(汗)。