地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ジャカルタ炎鉄録 (47) 東急8612F

2014-06-20 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨晩は、いつもお世話になっております『Asian Railway Plaza』の井上様のお声がけのもと、都内某所のインドネシア料理店にて、このたび一時帰国されている在スラバヤの「落花生。」様を囲みまして、落花生。様がインドネシア鉄道の魅力を余すところなく書き下ろされた新刊書の刊行を盛大に祝う宴が開催されました! 
 これまでインドネシアの鉄道といえば、最近大いに注目を集めているジャカルタの電車シーンでなければ、地方で細々と残るSL牽引のシュガートレインが日本人鉄ヲタの興味の対象となるのみで、ジャワ島やスマトラ島の各地を駆け抜ける国鉄列車シーンにはほとんどスポットライトが当たることはなかったように思います。非常に快適なリクライニングシートの冷房客車や、なかなか座り心地の良い転クロ客車、そして一部非冷房車も残るボックスシートの客車などなど、日本や台湾の客車列車の旅を激しく思い起こさせてくれるアイテムがてんこ盛りであり、時間もそこそこ正確であるにもかかわらず、タイ国鉄と比べればはるかに注目を集めて来なかったのはこれ如何に……。まぁ、タイの場合は首都バンコクが一大観光地であり、ここを起点に地方の観光地へ列車の旅を楽しむという余地が大きいのに対し、ジャカルタは観光都市度が限りなく低く、インドネシア観光が圧倒的にバリ偏重だからかも知れませんが……。
 何はともあれ、そんな現状に大いに風穴を開ける、乗り鉄・撮り鉄垂涎の一冊が登場!ということで、インドネシアの鉄道シーンにすっかりハマった強者の皆様が集って大いに祝い、濃厚過ぎるひとときを過ごしたのでした……! 落花生。様ならびに井上様をはじめ、ご参加の皆様には心より御礼申し上げます!! m(^o^)m



 というわけで、ようやく東急編へと移行した (汗) 昨年8月の撮り鉄記録のつづきとして、8612Fをアップすることに致します~。そういえば明日は東急田園都市線の久々のダイヤ改正ということで、前祝いも兼ねまして……。まぁ果たして、日中ダイヤを相当いじる今回のダイヤ改正が本当に便利なのかどうか、事前のプレスリリースや時刻表アップロードだけでは実感が湧かないのですが……。急行15分等間隔ダイヤが崩れて準急が挿入されるのは、吉か凶か……。
 それはさておき、ジャカルタにおける東急8612Fは、東急車の中では8618Fと並んで最も地味な存在かも知れません。登場時から当時標準の黄緑+黄色帯となっていたため、伝説の「神」的な帯色をまとったことがなく、しかもLEDであるため「神保町」などのネタな行先を表示しない限り有難味を感じないという……。
 しかし最近は、かつて「神」であった編成も標準化が進み、8612Fや8618Fと大差がなくなりつつある編成が増えています。一番典型的な標準化の事例としては、種別表示器と列番表示器の部分が「KERETA API」ステッカーに置き換えられ、行先表示器の部分がKAIシンボルマークになっている点が挙げられるでしょう。もっとも、そこらへん一筋縄では行かないのがインドネシア。この編成の場合、KAIマークの下にも小さく「KERETA API」と書いてあります (笑)。しかし、たかだかこの程度では、ファインダーを覗いていても編成を区別しようもないのは困ったことです (汗)。仔細に眺めてみますと、行先表示窓が割られており、昨年の訪問時にこれに気づいていれば、もっと分かりやすく8612Fと判別出来たのかも知れませんが……(決して好ましい判断基準ではありませんが。鬱)。