地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ジャカルタ炎鉄録 (48) 東急8611F

2014-06-24 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 飛行機の東京~ジャカルタ線が、仁義なき戦いになっていて凄い……。
 今年春、JM党に優遇された青航空が羽田からの便を飛ばすようになり、国営神鷹航空も今月半ばから従来の成田便に加えて羽田便を飛ばし、新聞紙上にビジネスクラスのサービスぶりをアピールする広告を打ちまくっておりますが、JM党に嫌われて羽田枠をもらえず旗色が悪い鶴丸航空は、ニッチな時間帯において成田便の増便を図り対抗を始めた今日この頃のようです。
 ただ個人的には青航空との相性が悪く、乗るとロクなことが起こらないので選択外。(以前北京線で、自分と隣のオジサンのみ機内食超!後回しという不可解な仕打ちを食らったことがあるほか、青航空のジャカルタ就航直後、超!プロモ価格につられて「まぁ北京線での出来事はたまたまだったのだ……」と思い往復利用したところ、あろうことか膝を骨折してしまい、帰りは超!狭いシートピッチに耐えることになりましたとさ。まぁ青航空全体の責任ではなく、とにかく個人的に相性が悪いというだけの問題に過ぎませんが、総じて下克上で台頭した分だけ何だかサービスがセコいと思う。先日、青航空の機長が鶴丸航空を罵倒したという話題がありましたが、こういう勝者の奢りというべき心理がはびこると、長期的にみて組織の運命が傾くのは世の習いでしょうか)
 いっぽう国営神鷹航空は、機内に入国係官が乗っているため、ジャカルタで事実上の入国料徴収に等しい空港着地ビザの大行列に並ぶ必要がないという大サービスが超魅力的です。しかし、事故率が高いですし、如何せん機内におけるムスリム率の高さゆえ、一応提供される酒を彼らの脇で大っぴらに飲む気にはなれないためパス(特にラマダーン中の機内サービスはどうなっているのだろうか……)。



 というわけで、今度のジャカルタ撮り鉄遠征も鶴丸航空の一択としたのですが (いくら官僚的という世間の批判があろうとも、やはりゆとりが感じられるサービスだと個人的には思います)、増便分はジャカルタ午前1時着、午前6時発という、団体ツアーや会社持ちの送迎つき出張リーマンでない限り極めて使いづらい時間に設定されていますので、結局これまで通り、往路は昼で帰路は夜行というチョイスに。増便分はさぞかし空いているのかも、と思うと気移りしそうですが、あるいは成田での乗り継ぎの関係で増便分の方が便利になる地域もあるのかも知れません。

 いや~それにしても、初めてジャカルタに遠征した5年前は、直行便といえば鶴丸航空の1往復しかなかったわけで、5年間のジャカルタ線大躍進は瞠目に値するでしょう。しかも、5年前は以下の諸要因のため、鶴丸航空のジャカルタ直行便は往復ともにすっげー空いていたのが懐かしいです (汗)。
 (1) 独占路線にして倒産前の殿様経営時代だったため格安チケットなし。
 (2) ゆえに、個人で乗る場合一番安い航空券は燃油代込み16万円……泣。
 (3) リーマンショック直後でそもそも日本企業の活動が低調。
 (4) しかも日本企業は短期的利益に目がくらんで一層、潜在的リスクばかりなC国にずるずるべったり (あ、ちなみにダメリーマンな私ではございますが……昔からあらゆるレポートで「C国マンセー」的な内容は一言も書いておりません。学生の頃はC国で貧乏旅行をしたというのに、現地に対して何という恩知らずなヤツ ^^;)。長い目で見て親日的で市場規模も結構デカいインドネシアにはまだ光が当たらず。
 (5) インドネシアは内需が大きいため、リーマンショックの衝撃を余り受けず。このために世界中の注目を集めて高度成長が始まるのですが、2009年頃はその寸前の微妙な状態。

 ……とまぁこんな状況だったと記憶しておりますが、今や情勢は大幅に変わりました。何と言っても三大航空会社が仁義なき戦いに打って出ているのみならず、日本企業のインドネシアへの熱い視線、インドネシアにおける日本観光への熱い視線(間もなく観光ビザ免除!) などなどが絡んで、増便すればその分だけ客が増えるという可能性もあります。それでも、当面は突然の輸送量倍増のため、やはり三つどもえの客の奪い合いが続くとみて良さそうです。そこで、鶴丸航空のエコノミーもシートピッチが10cm広がるとは嬉しい話です♪ 客にとってはいろいろと余得があるということで……(^^

 というわけで、以上の全然鉄道と関係ない話題についてのコメントはご遠慮下さい (汗)。全く見当違いの可能性が高い放言は、まぁジャカルタ撮り鉄遠征において欠かせない話題ということで御容赦を (笑)。そこで、かつて鶴丸航空の大株主であった東急の8611Fをアップしておきます。
 この編成の外観は基本的に8612Fと全く同様になったのですが、唯一の区別策として、貫通扉下に車番ステッカーが貼られています。これは有り難い……というわけで、同じことをKAI・KCJ職員の皆様も思っているためか、最近は昨年夏時点で正面に車番が無かった編成にも追加でステッカーが貼られつつあるようですが、字が小さいのが何ともトホホ。やはり本家と同じくらいの大きさですと視認性も高いと思うのですが……。でもまぁ都営6000系の車番も小さく、お世辞にも見えやすいとは言えませんので、貼られるだけマシと思わなければならないのでしょう。