地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ヤンゴン熱鉄記 (13) アッパークラス客車

2014-06-21 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 標準的なアッパークラス寝台車。いつか乗りたい……(眠れなさそう ^^;)。



 標準的なアッパークラス座席車。リクライニングシートで尻ジャンプ! (笑



 如何にも英国流儀なドア沢山のアッパークラス車両 (たぶん寝台車)。



 如何にもインド製なアッパークラス冷房車。(現在はVIP用&貸切用?)

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 落花生。様の一時ご帰国とインドネシア鉄道をめぐる単著のご刊行を祝う一昨日のインドネシアの宴では、もう一つの奇跡的なシーンがありました。かねてからインドネシアの宴の常連でおられながら、しばらくカンボジア赴任などのため御無沙汰の参加となったH様が、ヤンゴン~バガン急行のアッパークラス寝台車で何と以前落花生。様と全くの同室となられ、今回の宴で感動 (?) の再会を果たされたのでした……! いや~世の中狭いもんです (笑)。
 というわけで、しばらくすっぽかしたままであった今年3月のヤンゴン訪問ネタのつづきとしまして、アッパークラス客車を撮影した画像をいくつかアップしておきます。かつてはビルマ=ミャンマーにおける陸上輸送の花形として君臨したアッパークラス車両も (ちなみに、ミャンマー国鉄にはファーストクラスもありますが、これはクッションがあるボックスシートであり、オーディナリーに毛が生えたような存在でしかありません。したがって、一部の急行を除けば余り連結されていないのが実情)、最近は道路の整備により続々と登場する豪華ツアーバスに客を取られ、冷房なしに加えて激しくジャンプするという乗り心地の悪さも手伝って相当旗色が悪いように思われます。まぁ、乗ってみればそれなりに埋まっているのですが、2~3日前であれば余裕で切符ゲット可能ということで (マンダレー&バガン行の急行は分かりませんが……)、やはり落ち目は否めないのでしょう。
 しかし、今後は日本政府の援助による急速な軌道整備や、金回りが良くなったことに伴う客車の新造により、これまでの良く言えば「古き良き」、悪く言えばボロいアッパークラス車両は脇へ追いやられて行くのかも知れません。まぁ金を払って乗る分には、4枚目に紹介したような冷房車がもっとガンガン増えて欲しいものですが……。
 なお、寝台車にしても座席車にしても冷房車をもっと増やす場合、その気になればインドの背の低いメーターゲージ車両を買ってくれば良いわけで……。余りにも車体がデカい日本のブルトレ中古は、貸切列車としてデビューしたことが既に伝えられながらも、まぁ全ての陸橋や跨線橋を高く改築しない限り入線出来ない区間が多すぎるため、一般的な車両になることはあり得ないでしょうなぁ……。タイ国鉄とはえらい違いです (苦笑)。