地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ富士急5000系を塗装変更する

2010-09-25 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 日本の秋は鉄コレの秋。先日待望の12弾が発売されたのに続き、来月には1ヶ月延期となった国鉄70系中央西線・阪和線バージョン、そして毎年の日比谷まつりで恒例の阪急阪神モノが発売されるとのこと。さらに第13弾は非電化私鉄20m級ということで (超待ってました!^O^)、引き続き熱い注目が集まり続けるのでしょうか。しかし一方、需要を大きく見誤って生産されたブツが大量に余ってしまい、あちこちの模型店で堆く積まれているという些か物悲しい光景を目にします。国鉄101系オレンジ非冷房といい、能勢電旧塗装といい……カネと塗り替えるヒマさえあれば塗装変更やフリーランスの種車として大量に確保したいのですが (汗)。
 そんな中、先日ヨド○シカメラ横浜店の6Fに立ち寄ったところ、とくに不人気のため大量の在庫を抱えていると思われていた富士急5000系・○ーマスバージョンが……なな何と1000円ポッキリで叩き売られているではありませんか! 
 

 
 個人的にはトーマ○というキャラは子供の頃から興味が薄く (→表情がワイコー ^^;)、富士急の実車も「何故貴重な5000系にこういうラッピングを・・・」という苦々しい思いしか感じられなかったりします。そこで、登場時塗装バージョンは発売と同時に3箱 (6両) を購入のうえ「幻の高尾・立川乗り入れ6連じゃ♪」という妄想に浸り、湘南色165系や信州色115系と並べて楽しんでいるのに対し、トー○スバージョンは自ずと購入見送り。しかし、1000円という超お手軽な値段であれば、塗装を剥がしてMyフリーランス陣営に編入するのにちょうど良かろうということで、速攻で1箱お買い上げと相成ったのでした (笑)。
 というわけで、さっそくパーツをバラし、ボディをシンナー池の中にドボン! あっという間にトーマ○塗装は剥がれ落ち、ボディ下地の純白が露わになったのでした……。その後はフツーに拙へっぽこフリーランスシリーズ標準色 (西武アイボリー+タミヤAS-17濃緑色) を塗り、屋根もグレイバイオレットを吹いたのちクーラーのみねずみ色1号として、再び組み直して完成~(モハの塗装はこれからです ^^;)。富士急5000系は、115系をベースに2扉化したものと一般的に言われているようですが、そんな質実剛健な雰囲気を活かした一品となったと思います (*^^*)。既存のフリーランス車と連結させても雰囲気は上々♪ 所詮フリーランスですので釣掛車との混結は何でもありです (笑)。

 それはさておき、チン国との貿易はあちらの都合、いや敵意や我が侭でどうにでもされてしまうことが余りにも明らかとなり、とてもまともなWTO加盟国とは思えない以上、鉄コレ、さらには全ての鉄道模型の生産は今後早急にチン国ではなく友好国ベトナム・タイ・インドネシアあたりに移して頂き、安心してお金を払って楽しみたいと強く思う今日この頃……(この点は単なるぼやきにつき、コメントはご遠慮を)。しかも今回の12弾は指紋・キズ多すぎ……(-_-メ)。指紋は一応、OA機器用のイオン清掃水を柔らかいティッシュに含ませて拭けばそれなりにキレイになりますが、又しても低賃金で搾取されている農民工の怨念がねっとりと・・・(鬱)。

近江鉄道800系・秋晴れに映える稲穂色

2010-09-24 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 一昨日の夜は、いつもお世話になっております「あまのじゃく」様及び「きえふにいさん」様とともに新宿歌舞伎町でミニオフ会を開催しまして、フツーの居酒屋であるにもかかわらず給仕をするカワイイおねいさんの格好がかなりキワドいことに目を白黒させながらも (^^;)、会話の内容はバリバリに濃いぃ「鉄」な話題オンリー (笑) というひとときを過ごさせて頂きました。私自身は先約で既に相当飲んでいたため、今ひとつパワー不足で失礼しましたが、どうも大変お世話になりました!
 そこで、居酒屋から最も近い距離にあるのが西武新宿駅であること、及びお二人がバリバリの西武101系党でおられることにちなみまして、先日の京都出張ついで鉄活動の記録の中から西武がらみのカットを……。久しぶりに訪れた近江鉄道でサクッと撮影した主力・800系でございます……。いや~、抜けるような青空の下、顔や裾まわりは改変が加えられながらも401系そのものな姿で活躍する光景には、何とも言えずまったりとした雰囲気を感じます (*^^*)。台車は空気バネのFS-372であるにもかかわらず結構揺れること、そしてMT46に中低音を混ぜたようなHS-836モーターのサウンドがデンジャラスに響きまくることも、たとえカルダン駆動であっても「ガチャコン」なのだなぁ……と思わせるのに十分です(^^;



 さて今回の近江鉄道訪問は、今回のテーマである保存鉄道めぐりの一環として近江鉄道ミュージアムを久しぶりに参観したついでということで (近江鉄道ミュージアムの話題は後日改めて)、彦根駅構内での光線状態が一時的に宜しくなくなる昼過ぎに彦根~多賀大社前間を往復しただけというものでしたが、前回訪問から約2年半のあいだに結構いろいろ様子が変わっており、若干浦島太郎気分に……(^^;)。最大の変化は、スクリーン駅の開設に伴う多賀線の本数増・彦根直通2連メイン化と、その裏返しとして八日市方面から来た電車のうち一部が高宮止まりとなったことでしょうか。そして個人的には……彦根周辺でいつでも気軽に釣掛220に乗れなくなったのは痛い……です (-_-;)。やはり小粒でピリリと辛い轟音王・220形の圧倒的な魅力の前には、いくら好ましいサウンドを奏でる800系といえども太刀打ちは出来ないと思われるわけでして……。
 もうひとつの大きな変化は、キャラクターとのタイアップが増えたことでしょうか。まぁ私はこっち系にはとことん疎い人間ですので詳しいことは分かりませんが、まず「ひこにゃん」人気に便乗した二番・三番煎じキャラ (^^;) がラッピングされた編成は、うーん、どうなんでしょ (ま、何事も○トーカよりはましか……)。しかしそれ以上に驚かされるのは、某人気漫画・アニメ番組の舞台として豊郷町の由緒ある保存校舎のデザインが活かされた結果、いわば「聖地巡礼」に向かうアニヲタの皆様が近江鉄道にも殺到しているという現状です。とくに、高宮駅の2・3番ホームに乗り換えのアニヲタの皆様がめっちゃ多数!という光景は、「ここは本当に高宮なのだろうか・・・」とびっくり仰天ものでございました。まぁ私自身がヲタな人種ですし、イベントがらみで地元民よりも「鉄」の方が圧倒的多数という列車を何度も利用したものですので、このような現象に遭遇すること自体はとくに不思議ではないのですが、やはりローカル線の車内で「鉄」とは雰囲気が異なる一団が圧倒的多数を占め、彼らに取り巻かれた状態になりますと、自分がとんでもなく場違いな存在のように思わされて「乗ってはいけないのではなかろうか……」と不安になるわけです、はい (^^;)。まぁ土日限定560円のフリー切符や記念入場券の売り上げが急増しているようですから、ポップカルチャーによる町興しでローカル線も潤うのであれば、それはそれで大変結構な話なのではないかと思っております。

嵯峨野観光鉄道用DE10・梅小路での麗姿

2010-09-23 00:00:00 | 地方民鉄 (近畿)


 嵯峨野観光鉄道は今年運行開始20周年を迎え、春からさまざまなHMをDE10に取り付けて運行されていますが、如何せん線路と周囲の斜面・民家との位置関係ゆえに、記念HMがあってもなくても嵯峨野塗装DE10のド順光撮影は難しいのが実情です (アングルにこだわらず、観光客の記念撮影程度のカットでよければ、顔に申し訳程度に光が当たっているところを撮れるのでしょうけど……あと、夏至前後の遅い時間に保津峡で山の陰がかからずに撮影可能なのでしょうか? ^^;)。嵯峨野塗装のDE10は個人的に結構好きですので、嵐山界隈でDE10を撮影するたびに、そのことが唯一最大の遺憾でありまして、「あー、心ゆくまでこのDE10をド順光で撮れないものか」と何度思ったことでしょうか。ふだん梅小路に常駐する予備機も、所詮は蒸気機関車館の展示車両ではありませんので、一般車両の留置スペースに置かれており、撮るとしたら逆光……。



 しかし、このたびの梅小路訪問では、ななな何と!嵯峨野塗装のDE10 1156が転車台南側のベストスポットに展示されており、まずは山陰線の車内からそれを見下ろして「うををっ!マジかよ!♪」と心躍りまくり (笑)。山陰線某駅にて、京都市内複線化完成後はじめての撮り鉄をしばし楽しんだのち、丹波口から梅小路まで歩く間も、実は心の底での一番の楽しみは1080号機ではなくDE10になっていたりしたのでした (^^;)。そしていざ入場! 1080号機は昼頃に最もベストな光線になりそうな位置に展示されていたのに対し、DE10 1156は開館直後にまさにド順光!という位置での展示でしたので、爽やかな青空をバックに佇む姿はこの上もなく素晴らしく、無我夢中で撮りまくったカットも1080<DE10という結果に……(笑)。
 う~む、HMこそありませんが、むしろ嵯峨野塗装機のまっさらな姿を最高の条件で撮影・鑑賞できたということで、このうえもなく夢見心地なひとときとなりました……(*^^*)。これもひょっとすると、嵯峨野観光鉄道20周年を記念して梅小路がこっそり (?) 放った隠れ企画の一つだったりするのでしょうか?! あるいは、普段からたまに何気なくDE10をこんな感じで展示する機会があり、単に私がこれまで当たらなかっただけかも知れませんが……(^^;)。

京急デト17+18、代走役として活躍中

2010-09-22 00:00:00 | 事業用車両


 先日電動貨車の話題を扱いまして、そういえばと思い出したのが京急デト!
 かねてから京急のデトは1500形の下回りへと全面的な更新改造が進められていますが、通常の輸送に使われるデト11+12がのんびりと久里浜に入場しているため、デト15+16が一時的に代走を担当したのに続いて、現在では既に改造を終えたデト17+18が代走を勤めています (まだ11+12の改造工事が続いていればの話ですが ^^;;)。どんな車両にしても「早めに撮っておかないとな~」と思いながら、ついついいつも後手に回ってしまいがちな私ですが、先月甥っ子を恩田見物に連れて行ってやった前に (あっという間に約1ヶ月前の話になってしまった・・・)、神奈川新町見物にも連れて行ってやりまして、その際にデト17+18の出庫シーンを撮影することが出来ました (^O^)。



 庫内でスタンバイしているデトが動き始める頃合いの10数分前にとりあえず神奈川新町に到着し、ホームから庫内横断踏切の奥の方を眺めてみたところ、無事デトのライトが点灯中! そこで、甥っ子ともどもワクワクしながら待っていたところ……前にデト15+16を撮影した際と比べて数分早く本線手前に移動して来まして、私は思わず「ちょっとをい、早いって!」と慌てつつ必死にフレーミング (^^;)。しかし甥っ子は、普段たまに一瞬しか見かけないデトが目の前でユルユルと走っている光景にすっかり大喜び ! 連れてきて良かったですわぁ……(笑)。その後デトは例によって、上り・下り快特を見送った後、上りD急行の発車を待たせて一気に下り線へ移動! う~む、車体は相変わらず1000形の面影そのままですが (*^^*)、下回りは高性能化でますますゴツくなった印象が……(^_^)。ちょんまげパンタもなかなか似合っており、魔改造を経てますますデトが濃厚な存在感を増したという感じです (笑)。
 こんな感じで期間限定の大 (?) 活躍を続けるデト17+18を見送ったあとは、D急行と快特を乗り継いで品川へ。その直後にやって来た京成3050系で東日本橋まで向かったのですが、飛行機柄の真新しいモケットにも甥っ子は大喜び! 濃いぃ車両や初物を見せまくって甥っ子が目を爛々とさせるたびに、「自分はこんな世界を小学生の脳裏に擦り込んで、つくづく罪なオジサンだなぁ」と思います (笑)。

大和市コミュニティバスの狭隘区間を楽しむ

2010-09-21 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 私が住む神奈川県央エリアは、まぁ有り体に言ってただの田舎だと思うのですが、下手に東京・横浜への交通の便が良いため、昔ながらの農村的景観と高度成長期以来の住宅街が複雑に入り乱れており、ちょっとしたカオスの観を呈しています。しかも相模原台地が複数の川によって削られて起伏がそれなりにきつく (小田急江ノ島線は台地上の一番美味しい場所を選んで真っ直ぐな線路を通していますので、ある意味でまやかしではあります。爆)、たとえ駅に近くとも高齢者が出かけるのに難儀な環境であると思われる場所が少なくありません。加えて、高度成長期に一気に人口が増えた結果、最近は住民の高齢化が一気に進み、交通弱者の足を確保する必要性は高まる一方。
 そこで、神奈川県央でも特に人口が多い大和市では2002年からコミュニティバスを運行し (神奈中に委託。大和営業所持ち)、細く複雑な田舎道や住宅街が入り組んだ一帯を縫うようにして走る「南部ルート」は、大和駅を出発してから戻って来るまで80分程度を要するちょっとした長距離路線、いや、距離は稼いでいないので長時間ノロノロ路線となっています。そういえばこのバスの愛称は「のろっと」で、路線の性格にピタッと符合しているのがいとをかし (^^;)。
 そんな大和市コミュニティバス南部ルート、登場当時「へぇ~、そんなマニアックなバスが出来たのか」ということで試乗したものですが、ところどころに現れる狭隘区間にハラハラ♪ その後はしばらくご無沙汰でしたが、ここに来て個人的に「狭隘区間撮りバス」が盛り上がっており (^^;)、しかも先日はいつもお世話になっております「ぱれっと」様からさらにいろいろと関西の濃いぃバス路線を伝授して頂きまして (楽しいひとときをありがとうございました!)、「各地の路線を巡礼するのもワクワクするけど先ずは地元も忘れずに……」と思ったことから、近くの模型屋に出かけるついでに気になるスポットでカメラを構えてみました。



 まず、王者・押熊ほどのド迫力は望むべくもありませんが、小型コミュニティバスでもかなりヒヤッとさせられる狭隘区間としましては、大和市の最南端、新幹線をくぐって藤沢市境にほど近いところにある蓮慶寺の門前が面白いですね~。クネクネと見通しが悪く、うっかりするとミラーを破損しそうな狭隘路が数10m続きますが、意外と運転士氏はノリノリでスピードを出して、注意喚起のミュージックホーンとともに突っ込んで行きます (1枚目の画像)。車幅も全長も短いコミュニティバスならではの小回りの良さ……といえばその通りかも知れませんが、撮っていると「よくもまぁ右胴をこすらないものだ……」ということで、画像を眺め返す私がとにかく冷や汗タラタラです (笑)。
 蓮慶寺前に次ぐ狭隘区間としては、大和駅を出発したバスが真っ直ぐ南下して引地台公園に立ち寄ったのち、桜ヶ丘駅へ向かう近道として住宅街の狭い道に突っ込む数10mが面白いかも知れません (2枚目)。道幅はミラーがこすらない程度に十分確保され、実際バスも結構なスピードを出しますが、やはり乗る分には狭さが恐怖感をかき立てて「やべぇ!」と叫びそうになったのも事実です (^^;)。なお、看板にもあります通り一方通行ですので、南部ルート循環を終えて大和駅前に戻るバスが引地台公園に寄る際には、別の遠回りな大通りを走ります。
 このほか、かつて高座渋谷駅前商店街はとにかく狭くゴチャゴチャとした空間でして、コミュニティバスが買い物客を蹴散らしながら猥雑な空間を抜けるシーンはなかなか乗りごたえがありました (笑)。しかし、今や高座渋谷駅界隈はすっかり土地区画整理&再開発が進んでしまいましたので (寒川の倉見あたりに新幹線駅を作るのではなく高座渋谷に作れよ……と。^^;)、もっと早く撮りバスの道に目覚めなかったことを後悔しております (汗)。
 ともあれ、このコミュニティバスは何処まで乗っても100円とお手頃ですので、小田急・相鉄を楽しまれるついでの余興としてオススメ……なわけはありません。何しろトロく、ほとんどの区間は狭隘とは言えませんので、余程ヒマな方のみどうぞ (笑)。大和駅からの往路を高座渋谷駅まで乗るのがちょうど良いかも。


かつては米兵で賑わったと思われる米軍厚木基地東門門前町を走行中。
シャッター街ですらなくなりつつある「終わってる」ぶりもまた一興 (汗



如何にも田舎ムードたっぷりな神社の前の三叉路をグイッと左折。
(割と狭めで、対向車があると少々難儀するところ)