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2017横浜DeNAベイスターズ私的感想 救援投手編

2017年10月12日 | スポーツ
山﨑康晃
序盤は去年を引きずるような不安定さで1ヶ月ほど中継ぎに回されたが、その間に無失点で復調しストッパーに戻されると本調子に。
デビュー年に猛威をふるったツーシーム(ツーシーム?)はなかなか空振りを取れなくなったが、キレを増したストレートで抑えられている。一発は浴びないが一本出るとなすすべもなく連打を浴びて勝ち試合をフイにすることもあったが、セーブの付かない場面でも多用され68試合(!?)も投げての1点台の防御率はお見事と言う他ない。
しかしこの酷使のツケはどこかで必ず来ると思うのだが……。


パットン
山﨑に代わってストッパーを務めた時や終盤に崩れることもあったが、シーズンを通して安定した活躍。
どんな場面でも慌てず騒がず淡々と投げ続けた佇まいはまさに職業軍人のそれで、将軍の異名は伊達ではない。
来年もぜひ残って欲しいがまあメジャーに戻るだろうなあ。


三上朋也
過去3年間の面影はなく、一打席に一球はスライダーを思い切りよくド真ん中に放り会心の当たりを許していた。
去年から兆候はあったが三振を取れなくなっていて、とにかくボールが低めに行かない。
二軍調整後も様子は変わらず、何か抜本的な改善が必要と思われる。パットンが抜ければまた三上に比重が掛かるので本来の実力を取り戻して欲しい。


砂田毅樹
制球が良く四球を出さないのはいいが、決め球が無いためファールで粘られ、甘く入ったところを痛打されるケースが多々あった。
とはいえ頑丈なセットアッパーとしてフル回転し、最低限の役目は果たしていた。先発も行けるが現在のところ左の駒が揃っているので、来年も同じ役割を求められるだろう。
それにしても昨年のドラフト企画で阿部慎之助が砂田を上位指名したのはなんだったのか。


エスコバー
新外国人が7月にトレードに出されるという異例の事態。どんな不良債権を押し付けられたのかと思いきや、疲れの出始めた救援陣を支えるプチ救世主に。交換で日ハムに移籍した黒羽根も普通に使われているようで、絵に描いたようなWIN-WINのトレードとなった。
細かいコントロール抜きでひたすら剛球を放り、ランダムにカーブを投げるだけだが不思議と四球は少なく、1イニング限定なら捉えられる前に抑える。スタミナ豊富でイニングまたぎもできるが、だいたい2イニング目は連打されていた。
一度だけ先発も試したがあの頑固なラミレスがたったの一度でこれはやばいと諦めたのは笑った。


田中健二朗
粘り強く投げたがランナーを溜めてしまい力尽きた先発を救援すると「こうやって打たれれば良いんだ」と言わんばかりに軽快に連打され、四球でさらに傷を広げる場面が印象に残ったが、誰を出せばいいか迷った時にはとりあえずタナケンという、去年の須田と同じ使い方で一年を通して故障なく投げてくれたことには普通に感謝したい。
主に左のワンポイントで起用されたが、1イニング投げる時は全く左右を考慮されていなかった。


加賀繁
前半は対バレンティン○と引き換えに安定○を手にしたが、徐々に打たれ始め姿を消した。
先発が6回くらいで下がることが多く、リリーフ陣の駒を揃えるためにはワンポイント起用の多い加賀で一枠埋まるのを避けた形だろうか。ワンポイントにしても安定感に欠けており厳しいところで、年齢的にも進藤が育ってきたらそろそろ危険水域に入るかも。


三嶋一輝
初先発で先頭打者に一発を浴びてKOされ翌日に二軍送還というロケットスタートを切った。
終盤戦で三上が二軍に落ちると平田・尾仲と入れ代わり立ち代わりリリーフを務めたが三人ともさしたる区別なく普通に打たれ続け、誰も頭一つ抜け出さなかった。その中でも三嶋はまだ1イニングだけ「おっ」と思わせる瞬間があるにはあったか。


平田真吾
終盤戦でリリーフを務めるとまずまず無難に抑え、ラミレスからも勝ちパターン入りの意向が示された矢先に炎上し続けチャンスをつかみ損ねた。とはいえ昨年の出るたびに披露した爆発炎上(防御率20点台)と比べれば劇的な改善を見せており、来年以降に期待が持てる。


尾仲祐哉
ドラフト6位ルーキー。ハイライトは例のクリーンナップ三連弾サヨナラで初勝利を引き寄せヒーローインタビューに呼ばれた場面。
終盤戦では良いところなく打たれまくったが、あれを励みに来年以降に期待したい。


進藤拓也
何かの悪い冗談のようなガチャガチャしたフォームから勢い良く四球を与えていた。顔は浦沢直樹作品に出てきそう。
ドラフト8位の進藤と9位の佐野が開幕メンバーというインパクトは強かったが、すぐに二軍に落ちてしまった。
真価が問われるのは来年以降だろうが、フォームといいサングラスといい特徴だらけで結果さえ出せば人気の出る要因はいくらでもある。


須田幸太
昨年の救援陣の中核は、今年はワンポイント起用に留まった。しかし消化試合で好投を見せしれっとCSメンバー入りした模様。
わりと真面目に勝敗の鍵を救援陣の中では須田が握っている気がしてならないファンは多いはずだ。普通に炎上しても須田なら許す。
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