「カノポスの壺」★★★★ 8
~あらすじ~
エジプトの博物館で起こった猟奇殺人事件。被害者は銃殺され臓器を奪われていた。
銃弾で母の思い出の品を壊された森羅は怒りと悲しみを胸に犯人を追う。
~感想~
「Q.E.D.証明終了」とのコラボ作品。
森羅と燈馬は従兄弟同士という関係が明かされ、血は争えないというか、二人の名探偵の共通点や、それを補佐する可奈と立樹の苦労が描かれるのが面白い。
似通った立場と性格の可奈と立樹が意気投合するのは当然として、この二人が揃えば期待される大立ち回りはもう突き抜けるところまで行ってしまい、以降のシリーズではもはや人外の域に達しているのはなんともはや。それにしても立樹は用心棒として可奈を招くのだが、いったいどこで可奈の人外の力に気付いたのか。描かれなかっただけで裏で手合わせしたのか、それとも達人は達人を知るということか。
話が逸れたがミステリ的にも被害者をつなぐミッシングリンクや、謎めいた動機にどんでん返しと一通り揃い、またピラミッドにまつわる謎に加えられる森羅の解釈の数々も興味深い。
それだけではなく森羅の過去、亡き母との思い出もここぞという場面で描かれ、1冊をまるまる1話に費やしただけはある、シリーズ屈指の良作である。
~あらすじ~
エジプトの博物館で起こった猟奇殺人事件。被害者は銃殺され臓器を奪われていた。
銃弾で母の思い出の品を壊された森羅は怒りと悲しみを胸に犯人を追う。
~感想~
「Q.E.D.証明終了」とのコラボ作品。
森羅と燈馬は従兄弟同士という関係が明かされ、血は争えないというか、二人の名探偵の共通点や、それを補佐する可奈と立樹の苦労が描かれるのが面白い。
似通った立場と性格の可奈と立樹が意気投合するのは当然として、この二人が揃えば期待される大立ち回りはもう突き抜けるところまで行ってしまい、以降のシリーズではもはや人外の域に達しているのはなんともはや。それにしても立樹は用心棒として可奈を招くのだが、いったいどこで可奈の人外の力に気付いたのか。描かれなかっただけで裏で手合わせしたのか、それとも達人は達人を知るということか。
話が逸れたがミステリ的にも被害者をつなぐミッシングリンクや、謎めいた動機にどんでん返しと一通り揃い、またピラミッドにまつわる謎に加えられる森羅の解釈の数々も興味深い。
それだけではなく森羅の過去、亡き母との思い出もここぞという場面で描かれ、1冊をまるまる1話に費やしただけはある、シリーズ屈指の良作である。