一の七 富田未亡人はしゃべるなら国会証人喚問で
産経などにこそこそと怪しげな話をせずに国民の前で質問に答えなさい。産経はあの記事で世論の疑問を解消して、メモに正当性があるという印象を与えようとしている。平成の天一坊ともいうべき陰謀である。富田未亡人は国会で証人喚問を受けるべきだ。いや、国民の前に出てくるという意味ではテレビで中継される参考人招致から始めるのかいいかもしれない。
富田未亡人は81歳と高齢である。体力的な問題はないか。ない。諸君10月号の上坂冬子氏の会見記によれば、夫人はぶっ続けで四時間にもわたる対談に、疲れも見せなかったという。また、上坂氏の産経正論欄への投稿を見て、直ちに上坂氏の著書を入手し、つぶさに読んで翌日には長文の質問状を上坂氏に送ったという。体力的にはまったく問題ない。
メンタル的にはどうであろうか。奇矯な人物であることは上坂氏の対談でも産経新聞のインタビューでもわかる。しかし、上坂氏との長時間の対談を介添え人の助けも無くおこなっている。また、ぼけているなら、産経が一面にインタビュー記事を載せるわけがない。産経が架空のインタビューをでっち上げているなら別である。言動におかしなところがあっても、参考人招致に耐えられないほどの痴呆状態ではないと判断できる。
ところで上坂冬子氏は相手が間違いなく富田夫人であると、どのようにして確認したのか。ちゃんと手順は踏んでいるのだろうか。夫人が普段から補聴器を使っていることは確認したのか。
国会に籍を置く有志諸君、早急に参考人招致の手続きを取りたまえ。平成の大岡越前守いでよ。おのおのがた、謀反でござる。ご油断めさるな。
しかし、81歳というのは高齢だ。普通は後見人とか、介添えがいるものだ。大抵は子供とか親族がするものだが、彼女の場合は上坂氏のインタビューに誰も出てこなかったようだ。これも妙だ。日経記者が問題のメモを81歳の老婆から相対で入手したとすると、譲渡などの法律行為の有効性が問題になるのではないか。甘言で老婆を篭絡する。リフォーム詐欺など高齢者相手の詐欺の一種とも取られかねない行為があったのではないか。証人喚問には勿論日経記者も呼ぶべきである。
そういえば、今日は待ちに待った新聞協会賞の発表日だ。産経は日経の記事が入賞するようアシストするために、富田夫人のインタビューをのせたのかな。友情インタビューだ。日経の記事は入賞したのかな、いつごろ分かるのだろう。