東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

日本航空の生命維持装置を外せ

2009-09-14 21:46:20 | 社会・経済

凶星墜つとの吉報に接しまずは一献参らせ候。

「沈まぬ太陽」と凶星とはともに天を戴かざるは(天文地)理の当然なれど、長年の妨害を乗り越えて来月にはいよいよ映画も公開の予定とか、まさにシンクロナイズドの不思議と言うべきなり。

& 日本航空は北朝鮮型

長年、グループ・ダイナミックスのフィールド・ワークの対象として学生諸君と共に観察調査してきた結果から言うと、日本航空の企業内社会学的特徴は北朝鮮型である。すなわち、企業清算しか道は残っていない。

企業経営で一番危険なのはチェック機能が働かないということと、有能な人材がおべっか、追従、お仲間主義から排除されて経営能力が劣弱化することである。

ワンマン経営が問題とされるのも、まさに上記の脆弱性によるが、まだ救いがある。ワンマンを排除あるいはコントロールすることが出来れば、企業業績は急上昇することがある。そしてワンマンを特定することに何の困難もない。

ところが北朝鮮型になると救いはない。特定の集団が経営を壟断する。しかもそれが全体の2,3割を占める。なるほど、金正日は独裁者だろう。しかし、彼が権力を維持できるのは、彼を利用する大きな権力集団があるからである。

北朝鮮に救いがないのは金正日を排除しても問題は解決しないことである。国民の三割以上を清算しないといけないことである。普通、人体でも同様であるが、これだけのパートを外科手術で削除すると生命を維持することは難しい。

独裁者と、それを担ぎあげることによって自分たちの利益を享受する大集団とは相互援助の関係にある。それが国民の三割にもなれば、彼らに甘い汁を吸わせるために残りの国民が負担する重荷は耐えがたいものとなる。

日本航空の場合、その集団は御用組合の形をとる。そして北朝鮮の三割どころか五割を終えるのではないか。

一割の特権集団を9割の奴隷が支えるのと、五割の特権集団を五割の奴隷が支える場合を比較せよ。どちらが苛酷であるかは明瞭である。