美しい蓮の花は広大な汚泥の池に咲く。信用できるジャーナリストは蓮の花のごとし。
百万ヘクタールの泥沼にただ一本咲くハスの花である。よいジャーナリスト一人が生まれるには百万人の無頼漢が滋養栄養として必要である。つまりよいジャーナリストの生産は省エネとは無縁である。
これは名優が一人生まれるのに百万人の無頼漢俳優が必要なのと同じである。
さて、何を言いたいか。日本航空の経営不振の原因、つまり経営改善策の目玉は国や地方自治体から押し付けられた多数の不採算路線である。だからその廃止が解決策である、と話を持っていく。これは日本航空が国交省に持ち込んだ改善案である。
これは間違いである。いや間違いでないともいえる。経緯からすればね。
読者の頭を混乱させておいてから、さて解題。
テレビや新聞は日本航空の術策に乗せられて国に不採算路線を押し付けられたのが大きな原因だと言っている。
航空ジャーナリストを日本航空が籠絡する内幕は別項で述べるとしてだね、不採算路線は押し付けられたが、日本航空はちゃんと見返りを得ているのだよ。いわゆる阿吽の呼吸だ。どんぶり勘定のときもあるし、現金決済もある。いつか将来困ったときに借金の証文にしようという魂胆もあるわけだ。
今回の、「税金をだせ」と居直るのもその一例である。
おっと、時間だ、そろそろ昼飯の仕込みだ。次回は後で。今回のシリーズは長くなりそうだ。
&& さてと、夕食後の一発、どうも下品な表現であいすまない。
日本航空と国交省の関係は、上司と部下のOLのパワパラ、セクハラ(いずれも和姦タイプ)といえよう。
毎回、不倫の情事にはそれなりのお手当を与えている。現金のときもある。グッチのバッグのときもある。納得ずく、金銭、欲得ずくの行為である。いまさら、「あんたあの時に私に手を出したわね、まだお金をもらっていないわよ。こんな私に誰がしたのよ、税金を出しなさいよ」、なんて言える立場ではない。
しかし、毎回この手が繰り返される。なぜか、上司のほうにも若干の疾しさがあるからだ。ワイフに知られたら困るだろうしね。娘に知られたら馬鹿にされる。てな訳で済んだ話なんだが向こうが往来で大きな声をだすと慌てるわけ。
それを知っているから日本航空は、えらそうな面をして「こんなにリストラをするのは初めてです」なんて威張った顔で国交省をおどかす。まったくむかつく話してすよ、これは。
国交相もぱかなマスコミが提灯をつけてくれて、「なるほど、日本航空もかわいそうなところがあるな、すこし税金をまわしてやれや」と国民の同情を誘えれば、とりあえず地獄の修羅場は先送りできる。だからある意味でこれは八百長といえる。