「バイク事故 臓器移植」で検索してみた。二、三読んだ印象を。
臓器移植に反対なら輸血も同列に扱えという意見がある。宗教的信念からそういう人も昔からいる。自分の子供にも危急のときに輸血を禁止してニュースになった例もある。
臓器移植とはある意味で同じだと強弁出来ないこともないが(しかもこれが大学教授かなんかだから驚くが)、臓器移植は人の死という問題が絡まるから根本的に違う。採血は提供者の死が前提ではないし、提供者の死に帰結するものではない。必ず本人の意思による。
この人が言っているのはヴァンパイアーのことなんだろう。
小欄は臓器移植に反対するが、本人が明確に同意しているなら(生前有効適法な書面で)やむを得ないと思う。
問題は家族の同意で本人の意思は関係ないという状況で行われることである。
冒頭述べた輸血反対論者はキリスト教関係の団体だと記憶しているが、これも妙なものでカトリックのミサではパンはキリストの肉体、葡萄酒はキリストの血であるとして信者に食わせ、飲ませている。まさに人肉食奨励である。矛盾といえばそうだね。
不思議な国のアリス風にいえば「わたしをお食べ」ということだ。
よく考えなければいけないのは、臓器は生きているからこそ、移植に適しているということである。
死の現象が肉体の各パーツにハ行的(びっこ、この言葉ワードじゃ変換できないね、左足に皮と書く)、に進行することを悪用するのが臓器移植である。あまりきれいごとを言わないことだ。