さは 然り乍ら 此方様や (サワサリナガラコナサンヤ)
休眠口座を流用活用する方策はあるだろうか、どういう条件をクリアすれば可能だろうか。
以下順不同で列挙すると、
* 前にもふれたが、顧客が口座を開設するときに、休眠口座に移行する条件(期限など)を顧客が納得理解するまで説明し、書面で顧客の署名捺印のある同意書を取り付ける。
同時に約款は今の不完全な文言を明確化して、常識的な大きさの活字で鮮明に通帳のしかるべきところに印刷して顧客がいつでも確認できるようにする。約款の提示が妥当になるように財務省は監督する責任を有する。
休眠口座流用は、顧客の同意書を得た口座のみに適用する。
* 顧客への説明および約款では、休眠口座が流用されても顧客からの請求があれば払い戻す旨を明確にし、その場合の手続きを明記する。
笹川論文では仮名口座について触れているが、仮名口座でなくても銀行へ住所はおろか、生年月日まで登録させて、あまつさえ、免許証などを提示させる。財務省の指導ですというわけだ。
非常に不愉快なことであるが、犯罪防止のために必要であると言うのでいやいや協力しているのだ。
顧客がこれらのことを不愉快に思い、不安に思うのは、これが銀行商品の執拗な勧誘に使われるからである。それだけではない、第三者、悪徳業者、犯罪人に横流しされるのをおそれているのである。現実にこれらの不法行為が一般化しているのは間違いない。のちに例をあげる。
したがって、この機会に財務省は次の二点を過酷な罰則を持って銀行を指導しなければならない。
* 犯罪防止以外に顧客情報を利用しない。顧客へのセールス勧誘に利用して、違反した場合には厳罰を科する。
* 顧客情報の外部流出、漏えいには営業停止などの厳罰をもって臨む。
銀行は預金をしてもらっているのだから顧客に感謝しなければいけない。運用は自分の知恵でやれ。預金してもらって、しかも預金者に自分の商品(投資信託、生命保険)を売り込むのは犯罪ではないか。ねずみ講より悪質なことは間違いない。二度おいしい思いをしやがって。
ダブルデッカーのハンバーグを貪り食うようなものだ。銀行は二倍おいしい思いをしている。しかも顧客に売りつける商品は投資信託などで、リスクは顧客の責任ですとくる。財務省が商品のリスクを説明しろと言うのは、逆の意味では銀行にダブルデックを食わてもいいと保障していることだ。
まだ終わりじゃないが、長くなったから以下次号