そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ道路族の反逆だろ

2008-12-02 | 政治と金

自民党の「道路特定財源の一般財源化に関するプロジェクトチーム」(やたらと長くなった名称にロクなものがないのでちゃんと明記する)の谷垣禎一座長が、保利政調会長をを伴って、麻生首相に圧力をかけに官邸を訪れた。道路族の反乱である。

Photo これに先立ち、道路税の一般財源化に向けて、麻生首相は「地方に1兆円を配分する」これは「自由に地方が使える金-すなわち地方交付税にする」と言ってしまった。これを聞いた道路族は怒り心頭、様々な反論が出たようである。

道路族たちは、首相はよく言い間違える(確かに無知から来る失言は多く、言い間違いなのかもしれない)。今回も、地方交付税でなく“地方交付金”を言い間違えたのでしょう」などと、ほとんど自分たちの総裁をばかにした発言の延長が、今回のねじ込みである。

福田首相が一般財源化を明言したことを受けての、麻生首相のぶら下がり発言である。配慮と思慮を欠いた内容はいつも通りであるが、道路族の心情を知らなかったようである。

今回の谷垣、保利のねじこみで、「1兆円は地方に配分する公共事業に限定した交付金とする」ことになった。おまけに、揮発税は3年維持することになった。一般財源化を有名無実化し、道路族が勝利した瞬間である。

今回の茶番劇は自民党の得意とするパターンである。せっぱつまって口当りのいいことを言ってしまうが、ほとぼりが冷めたころにいろいろ理由をつけて、長ったらしい名前の委員会を作って検討し反古にするのである。こんな政治をいつまで続けるのだろう。

地方の産業を振興することなく、公共事業でこの国をさんざんいじくりまわしてしまう。気が付くと、土木事業しか地方に産業はない。そこで陳情を繰り返し、政治屋はそれに応えるのが今回のも繰り返された。

財政再建もなく金をジャブジャブ使い、あちこちの山を切り崩し環境を破壊する。こうした愚かな行為はいつまで繰り返されるのであろう。

コメント (1)
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