そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

地デジがやっと来た

2008-12-21 | 政治と金

多分、日本で一番遅れて地デジがやってきました。日本の一番隅っこで、平地ではもっとも人口密度の少ないところにやっと地上デジタル波がやってきました。試験電波であるが、信じられPhotoないほどきれいです。都会の連中はこんな綺麗な画面を見ていたのかと、いまさらながら羨ましく思う。

そもそも、NHKがBSを導入する時に「地域間格差を失くし日本の視聴者に差を付けない。将来的にBS一本にする」とか言っていた。BS放送に大いに期待したものである。詳細な事情は知らないが、いつの間にか地上波アナログから抜けずに今日に至っている。

40年ほど前、北海道に来た時にはNHKだけしか地方では見ることができなかった。「花の生涯」や「おはなはん」の視聴率を公表したところで、元々NHKしか見ることができない広大な地域を抱えている田舎では、強制的に見ることしかできなかった。

やがて、いくつかの民放が進出してきたが、画像は最悪であった。今回地上デジタルの普及でもも結局は同じことが繰り返しである。田舎は効率が悪いことは十分知っている。だからあきらめてしまう。何についても同じである。

十勝、釧路、根室、北見地区の旧北海道5区は、関東平野とほぼ同じ面積である。かつてはここから衆議院議員が5名選出されていた。今は少し面積を広げて、3名になった。一票の重みとやらで、都会に代議士を持って行かれた。関東平野は、100名もの代議士を抱えている。

環境にとっては、何ら変わることないのに人の都合で代議士数=政治的評価は、33倍もの差があるのだ。知床や釧路湿原などの環境を守るためには、並大抵の努力が求められる。

地方への扱いは、地上デジタル波でも同じことが繰り返されている。田舎の人たちが「マンズ、しかたねぇべ」と諦める構図も定着している。

コメント (1)
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