解雇された、非正規雇用された人たちを短期間であるが、地方自治体では何とか雇用しようと動いている。隣の町では、3か月に限って町有林の間伐などの仕事を与えている。大分県でも同様の動きをやろうとしている。
国が景気浮揚策として打ち出した、定額給付金の在り方が問題であり、福祉の充実などや解雇され死後のなくした人たちの救済に向けるべきだと、京都市議会が決議した。
要するに、国の対策は生ぬるく緩慢であって、具体性がないのである。何より、総理が就任早々に「スピード」と言ったことが、なにもなされていない。
解散するつもりであった、就任当時の麻生総理の思惑は見事にかき消されてしまった。雑誌に、就任早々総選挙に打って出るとつもりと書いた文章が、ゴーストライターによるものであった にせよ、全く動きが取れなくなっている。
政局よりも政策と言い放ったものの、どちらも取り組めずに右往左往するばかりである。その間にも、世界の経済情勢は急である。予測を上回る速度で、世界は変化している。
この国の政治はそれらのほとんどに対応できずに、自らの政治的終焉の演出に躍起になっている。与野党どちらも大差ない。
非正規雇用者が行くところがないと大騒ぎしているが、そんなことはない。日本の政治が捨てた田舎は、ガラ空きである。仕事ならいくらでもある。食糧生産はこれから成長産業である。田舎にきて農業をやらすような、大転換発想を持つ政治家や政党はないのであろうか?